劇場公開日 1983年4月29日

「時任三郎でした」俺っちのウエディング 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5時任三郎でした

2024年6月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

寝られる

結婚式。突然乱入した女に腹部を刺された新婦・真紀子。命には別状ナシ。刺した女は用意していた爆弾で自爆(…!)。
遅れてきた新郎・勉はリポーターに囲まれ訴えるも、加害者は新郎の過去の女と疑われた事をきっかけに…
警察は信用してくれず。唯一、偶然にも同じ日に同じ式場で結婚式を挙げていた岡村刑事は親身になって。
新婦の両親には嫌われ、会社では冷たい視線で見られ、新婦にすら愛想を尽かされ…。
自分で犯人を探そうとするが、謎の襲撃者が…。

人生晴れの最大のイベントの日に起きた災難。
今で言う所のデマに振り回されてや炎上。何者かに二度も襲われた(陸橋から線路に落とされたのと、酒をのんで風呂に入ってうたた寝していたら…!)のに、誰も信じてくれない。
同情はするが、この勉という男も優柔不断と言うか煮え切らないと言うかいい加減と言うか面倒臭いと言うか…。新婦がうんざりするのも分かる。
1980年代特有の気だるく、シュールコメディな感じ。根岸吉太郎監督とアクションやハードボイルドを得意とする丸山昇一脚本では異色の作品。
基本長回しで撮られた時任三郎のナチュラル演技、若くキュートな宮崎美子、昔の女・美保純が印象残す。

このまま破談…? いやいや、とんだハプニングを経て、若い二人はお互いを見つめ直す。
動機はあれにせよ、犯人も見つける。
何だかんだ無事事件解決&ハッピーエンドラブストーリー。
時・任三郎でした。

近大