男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇のレビュー・感想・評価
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評価に値しない。無駄なシーンの挿入。
3分の長尺なのだが、冒頭と最後の満男君の回想だけ。
つまり、本来は満男君の回想の映画になる訳だから、満男君が存在しない事実が語られる事に矛盾を感じる。つまり『それ言っちゃおしまいよ』の反則技なのである。映画を仕上げ提供する人達は金を取る以上、きちっと制作してもらいたい。
たぶん、演出家の本音はそこにあったのかと考える。
出来が良かった作品をわざわざ、けがされら事も無いと感じる。
寅さんはきっと、今日もどこかの旅の空に…。
「男はつらいよ」シリーズ第49作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
渥美清の死後、尚も衰えぬ寅さん人気に応える形で、山田洋次監督が一番のお気に入りだという第25作「寅次郎ハイビスカスの花」に、満男の寅さんへの追憶シーンと「寅次郎忘れな草」および「寅次郎相合い傘」の一部シーンを加えて再編集。音響もモノラルからドルビーステレオに再録音して公開された特別篇。主題歌は八代亜紀が歌っておりました。
「寅次郎紅の花」観賞後ということで、本作が公開されたときにはもう寅さんはいないんだなぁ、という感慨が押し寄せてとても寂しい気持ちになりました。
でも、不思議と悲しいというわけでは無いんです。満男も言っていたように、今日も寅さんは日本のどこかを旅してるんじゃないかなと思えたからです。
寅さん、あなたは今どこにいますか…?
よかった
冒頭と結末に新しく撮った満男が物思いにふける場面がくわえられ、主題歌は八代亜紀。八代亜紀の歌はすごくよかったのだけど違和感もすごい。
寅がリリーと沖縄で生活を営んでいるのに、水族館の若い女の子とデレデレしてリリーの怒りを買う。愛着障害からくる試し行動ではないだろうか。元々、産みの親に捨てられ、さくらの生みの親である女性が寅の育て親だったのだが、あまり愛着が育まれず、それで15歳で家出したのかもしれない。そうして、自分に好意を寄せてくれるリリーの愛情がどこまでなのか、試し行動をしているように見えた。リリーは親でもなんでもないので、すぐに喧嘩別れしてしまう。
「リリーさん、お兄ちゃんは愛着障害があるからそんなふうなことをしてしまうのよ。ちょっと我慢してくれればすぐに収まるから優しく抱きしめてあげて」とさくらからリリーに説明してあげて欲しかった。もちろんリリーにはそこまで苦労して寅を愛する義理はない。
とらやで寝っ転がった寅がふと「リリー、オレと所帯を持たないか」とプロポーズするところは涙が出る。そうだよ、それが一番だよとさくらやひろしに煽って欲しかった。
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