「鉛筆のシーンは営業マン必見!」男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
鉛筆のシーンは営業マン必見!
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靴の営業という仕事に自分が向いてないんじゃないかと悩んでいる満男に対して、寅さんは「この鉛筆売ってみな」と営業の心得を説明するシーンがいい。脚本があるんだろうけど、この売り方は上手い。だけど60円が20円になっちまった。
寅さんは琵琶湖のほとりで人妻写真家のかたせ梨乃と出会い、満男は先輩の妹である牧瀬里穂と出会う。実は、先輩は満男に妹と結婚を前提に付き合ってみないかと相談をもちかけてきたのだった。祭りがかなり映画に取り入れられ、子ども歌舞伎の雰囲気も伝わってくる。祭りをこれだけ長く撮ったのもシリーズ初じゃないでしょうか。
細かいこと言うと、満男が長浜に着いた時に乗ったタクシーが数カットあるのですが、最初のカットでは乗務員証が無かった。こんなことに気づくのはタクシーばかりに目が行くせいだ。
もう一つ興味深かったのは真宗大谷派長浜別院大通寺。ここに加賀千代女の句があるという。満男は帝釈天のこともあってか寺が嫌いだったようですが、長浜に行くことがあれば訪れてみたい寺だ。代表句「朝顔につるべ取られてもらい水」
かたせ梨乃の役は人妻。別れてもいないし、夫を愛してないというだけ。どうも寅さんのマドンナとしては成立しないような中途半端なエピソードだったし、満男と牧瀬里穂との縁談話も中途半端で終わってた。
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