「フルート、チャルメラ、オルゴール、人それぞれに音がある。」男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
フルート、チャルメラ、オルゴール、人それぞれに音がある。
クリックして本文を読む
どことなく色んなキーワードが結びついてしまう作品でした。他にも根室、根暗、さくら。床屋、とらや、テキヤ。もしかしたら渡瀬と渡世人もかけてたのかな。「おいネクラ!ネクラじゃない。さくら」には大爆笑!
タコ社長の娘役で頭の悪そうな美保純。地でいってるのだろうけど、見事にハマっていた。しかし、こんな娘ほど可愛い。「たくさんお金使わせちゃってごめんね」という嫁入りの挨拶が泣かせてくれる。他にも佐藤B作とか渡瀬恒彦とか、当時人気のある俳優ばかりを集めて、なんだか豪華。
中盤での風子との別れ際に「寅さんがもうちょっと若かったら結婚するのに…」と、なんと直接的な表現をする風子。だけど寅さんとしては風子を娘のように扱うのだ。そして柴又に帰ってきてから、風子が金がなくて困ってる話を聞いて新聞広告を出す寅さん。しかしやってきたのはオートバイサーカスのトニー(渡瀬)だったのだ。渡世人同士だからよくわかるとか言って、「風子からは手を引け」などと詰め寄ってしまう…
やがて普通の人と結婚することになって、家族みんなが招待されるが、予想としては寅さんは欠席すると思っていたのに…熊に襲われるというオマケつきだった。振られたわけでもない寅さん。冒頭のタコ社長のように、娘を嫁がせる親みたいな気分だったのだろう。それにしても佐藤B作がストーリー的にものけものにされて可哀そうw
コメントする