男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋のレビュー・感想・評価
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髭男ディズムやパワハラボスに翻弄され、しなしなっと
寅さんシリーズ29作目。
見ていて思ったエトセトラ
◯今回はいしだあゆみさんが、か細いイメージで、髭男やパワハラ?ボスに翻弄され、しなしなっと。
でも、芯は強そうで、切り変えも早そうで、ちょっと安心。
◯巨匠陶芸家役は歌舞伎界のすごい方らしい。京都弁が板についていて、こそっとしたしゃべりだけでも京都らしさが出ていてよかった。
ふんぞり返っているかと思いきや、寅さんにあげた高価な器をひょいひょい扱われると、ちょっとおろおろするあたりが、親近感わきました。
◯弟子役の柄本明さん、今では重いイメージ出てきましたが、本作では下っ端で、うだつの上がらない感じがおもしろい。😃
当時、この方が現在のような俳優界の立場になるなんて、誰が想像したでしょうか。
「日本の昔ばなし」の柄本明さん語り部は、すごくよかったぁ〜
息子たちもしっかり役者として活躍(シン・仮面ライダーよかったぁ)してますよねぇ〜
余談ですが、「侍タイムスリッパー」のレビューで、映画館の一番前席に柄本明さんが座ってご覧になっていたとの情報あり。
そりゃあ、映画館で観ますよねぇ ^_^
侍タイムスリッパーというのが、なんか似合っててイイんですっ
◯がかり(いしだあゆみ氏)が、寅さんへ書き付け(おばちゃん曰く)って言うんですか?メモ紙をさっと渡した時は、なんだかドキドキしてしまいました。
あのか弱そうな方が、勇気を絞って思い切った行動に出たなぁ〜
がかり、なかなかやるのぉ〜〜 ^_^
◯なのに、へっぽこ今回の寅さんは、せっかくの密会になぜか満男を連れて行く。
あれは、ナイわぁ〜〜 あんな大人はいないわぁ〜
なんで、あんなことをしたんですかぁ、山田洋次かんとくぅ〜
大人二人だけの密やかな時間にして欲しかったぁ〜
まあ、これまで散々それをやってきて何も起こってないから、今回満男が居なくても何も起こりっこないかっ、あ〜あぁ。
意外とかがりさんは、寅さんと合うと思うんだけどなぁ〜、も〜〜残念!
◯自分は勝ち気なリリーさんより、守ってあげたい風のかがりさんの方が寅さんには相性いいと思ってます。
自分、かがりさん推しですっ💨
◯いずれ全マドンナ出演者の中で、誰がどのように、どうだったかをしっかり検証?考察?してみたいと思っちょります ^_^
満男の良さよ
本編ではかがりさんと寅さんの切ない恋物語がよいですが、鎌倉に連れて行かれた満男が、とらやにもどってから「おじさん泣いてたよ」というセリフが今後の満男のポジションを予感させるいい役どごろでした。
珠玉のロマンスの予感
"男はつらいよ" シリーズ第29作。
Huluで鑑賞。
寅さんが美人に惚れられた!
これまでもそう云うことはありましたが今回はちとレベルが違う。徹頭徹尾、心底惚れてんだなぁ、これが。かがりの熱烈アプローチに弱腰になる寅さんなのでした。
大人の恋愛の機微が炸裂。鎌倉デートのかがりと寅さんのやり取りに心を掴まれました。男女ってのは奥が深いなと思いました。恋愛は、一筋縄じゃいかないのでしょう。
恋煩いで寝込んでいる時、寅さんが光男に「お前もいつか恋をするんだなぁ…」と言いました。大当たり。
満男は「僕、恋なんかしないよ」なんて言ってましたけど、するよ。もうちょっと大きくなったらね(笑)。
※修正(2024/06/18)
寅さん最高
寅さんの魅力が凄まじかった。暖かいオーラが尋常じゃなかった。両親がよくテレビを見ていて、その横で何度か見たことがあったのだが、きちんと意識して見たのは初めてだった。こんな面白い映画だったとは驚いた。日本人は年に2回寅さんに触れて、楽しい気分で過ごしていたのかと、大切なものをスルーしていた事に気づけてよかった。
寅さんは完全に童貞だし、定住もできないのはどこか病理を感じさせるところでもあった。あの楽しい人柄は、よそ行きだからだったのではないかと、いしだあゆみとの関係で伺えた。お互いよそ行きの顔をしている時は楽しく接することができるのだが、いざ一線を超えようとするとギクシャクしてしまう。
寅さんはきっと誰にも素の顔を見せたくなかったのではないだろうか。だから誰とも恋をしないし、定住もしない。素顔を見せないために旅をして失恋をし続けていると思うと切なくなった。
(追記)
2回目。いしだあゆみが暗い。彼女の負のパワーで寅がおかしくなってしまう。デートに付き合わされたミツオもおかしくなりそうで心配だ。単に相性が悪いだけかもしれないが、確かにそういう感じで、二人でいるととことん暗い顔をする女性はいる。一体なんでここにいるのだろうと、疑念が生じる。緊張でギクシャクしている以上の何かがある。
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