男はつらいよ 寅次郎かもめ歌のレビュー・感想・評価
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【寅さんが、ヒロインのオジサンの如く奮闘するシリーズの転換作品。それにしても、寅さんは悲しい顔をしている人を見るとみて見ぬ振りができなくて面倒を見て上げるんだよね。改めて良い男である。】
■北海道の江差市でテキヤ仲間の死を知った寅次郎は、墓参りに訪れた奥尻島で一人娘のすみれ(伊藤蘭)と出会う。
すみれが三歳の時に母が出奔した彼女は独りぼっちで水産加工場で寂し気に働いている。
寅さんは東京に出て勉強したいという希望を叶えるため、すみれを連れて柴又へ戻り、とらやに下宿することになったすみれは、定時制高校に通い始める。
◆感想
・今作では、寅さんはヒロインに懸想する訳ではない。40歳の男と若い女性の結婚は、今では普通であるが、この作品が公開された頃は余り一般的ではなかったのかなあ。
・伊藤蘭さんが、自身の高校中退を恥じて、”頭が悪いから・・。”と定時制の入学試験の時に不安そうにしている姿に対し、寅さんは一緒に付き添って上げるし、博もさくらも彼女に勉強を教えてあげるのである。優しきとらや人達の姿は、矢張りこのシリーズの魅力である。
・定時制の生徒達に交じって寅さんが面白い話をしているシーンも、良い。役者さんで言えば、資料を見ると三石研さんや、田中美佐子さんもいる。良ーく見ると、凄い若いお二人が分かる。嬉しい。
<今作は、今後のシリーズの作品構成の転換を匂わせる作品であるが、定時制高校を舞台にしている点なども、山田洋次監督らしくて良いと思うなあ。>
伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした もっと映画にでて欲しかったものです
2023年の夏
メチャクチャ暑い!
酷暑日がいったい何日続いてるんだか、いつまでつづくんだか、もうわかりゃしない
暑すぎてどこも出掛けられやしない
「やめときな、熱中症でしんじまうよ!」って寅さんもいうはず
冷房で涼しいお家でも、なんだか集中力がでなくて映画もまるで観る気力なし
そうだ!こんな時はやっぱり寅さん!
それにお盆時期になると寅さん観たくなりますよね
26作目
1980年の年末公開
冒頭の江刺追分全国大会は毎年9月に開催されるようです
でも映像は何だか秋も深まった寒々しい冷気を感じます
大昔8月下旬に北海道に行ったら、雨も降ると長袖でないと寒くていられないほどだったことを思いだしました
なのでちょっとだけ涼しい気になる本作を見返すことにしました
でも今年はその北海道でも本州並みの猛暑が連続してるようです
伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした
もっと映画にでて欲しかったものです
すみれの母役の園佳也子は、あざといようでそれも計算の内のさすがの演技力でした
定時制高校のパートが結構長いです
もしかしたらこれが後の学校シリーズ全4作の原型になった作品なのかも知れません
あと物語が構造が1987年公開の第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」に少し似ています
ヤクザなテキ屋の父親が死んで、母親はとっくに蒸発、子供だけが残されていて、寅さんがその子の為に奮闘するというお話です
その作品では母との再開がクライマックスに来てめでたしめでたしになります
本作での母親との再開をもう少し良い形にならなかったものかと監督がちょっと気にかかっておられたのかも知れません
セブンイレブンはこの年に1000店舗を達成したそうで、大きなニュースになったので本作に登場したんでしょう
劇中で紙袋に商品を詰めて渡していました
スーパーでは1970年代にはもうレジ袋が使われていたのでコンビニではまだ導入されてなかったんだと驚きました
こういうところの発見も寅さん映画のたのしみの一つですね
寅さんの生年月日が昭和15年11月29日と定時制高校の入学願書に書いてありましたね
1940年生まれなので生きていたら83歳です
50作目の「男はつらいよ お帰り 寅さん」で仏壇の中には寅さんの遺影はありませんでしたからまだ存命のはず
というか生きているんだか死んでいるのかも分からないままなのでしょう
少なくともリリーさんとは一緒に暮らしていないのはその作品で確定してます
でも歴代マドンナの誰かと一緒に暮らしているんだと思いたいものです
ラストシーンは鳴門スカイライン四方見展望台だそうです
大鳴門橋は1985年の完成なので、まだありません
瀬戸大橋は1988年、しまなみ海道は1999年の完成なので四国には船でしか渡れない時代だったんですね
いまは明石大橋と大鳴門橋で大阪や神戸から鳴門まで高速ですぐです
そこにまるで海外みたいな凄くいいリゾートホテルがあるんです
あ~海水浴に行きた~~い
vol.26 後半戦突入。悪くない、いや、いい。綺麗すぎる夢とイマ...
vol.26 後半戦突入。悪くない、いや、いい。綺麗すぎる夢とイマイチのオープニングソングパロディに不安を覚えたが杞憂だった。
・さくら一家、念願のマイホーム 。寅の部屋、泣ける。源公、金持ち。引越し祝い騒動。釣りはないわな(笑)
・マドンナ蘭ちゃん、未熟な演技が初々しい。立派なマドンナでした。入試騒動、不安な姿が可愛い。
・田中美佐子とバロムワンのいる定時制。何やってんだ2代目おいちゃん(笑)
・寅さんの誕生日判明。校長しばいて中学中退なんかある?
・劇団登場のエンディングかと思いきや…1人でかっさらっていったあき竹城、あんたはすごい(笑)
竹内結子自殺の衝撃ニュースが飛び込む。だんだん好きになってきた期待の女優だったのに…なんてことを…
伊藤蘭の生き別れたと思っていた母親が寅屋に現れる。 ここでも泣ける場面があった。 伊藤蘭が魅力的。 いつもと違って今回は寅さんが失恋する場面はない。
心配はしてもしない
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