「【”貴方と夫婦だったら・・。””俺と所帯を持つか・・。”真夏の沖縄をメイン舞台にした夢の様な寅さんシリーズ屈指の恋物語。25作目にして再びシリーズのピークを迎えた点が、素晴らしいと思う作品でもある。】」男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【”貴方と夫婦だったら・・。””俺と所帯を持つか・・。”真夏の沖縄をメイン舞台にした夢の様な寅さんシリーズ屈指の恋物語。25作目にして再びシリーズのピークを迎えた点が、素晴らしいと思う作品でもある。】

2024年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

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◆感想<この名作に今更なので、簡単に。>

・今作は寅さんシリーズの中でも、寅さんのマドンナとの相思相愛振りが際立つ作品である。

・リリーは沖縄の病院から、とらやへ速達で便りを出す。彼女が頼れるところはとらやしかない事が分かるし、寅さんも大嫌いな飛行機に乗って駆け付ける。勿論、博とさくらを始めとしたとらやの人達の説得と、美しいスチュワーデスのお陰なのだが。
 そして、顔色悪く病院のベッドで寝ているリリーの所に寅さんがやって来ると、シーンのトーンはパッと明るくなり、リリーも少しづつ回復していく。
 このシーンは、今作の前半の名シーンだと思う。

・更に、中盤は、夜、寅さんとリリーは部屋は違えど沖縄情緒溢れ、且つ親切な家に間借りし、新婚生活の様な暮らしをする。そして、リリーが言った一言。”貴方と夫婦だったら・・。”中盤の名シーンである。

・更に更に、後半はとらやに三日三晩食事もろくにせず戻って来た寅さんの所にリリーがやって来て、沖縄で喧嘩別れした事を忘れたかのようにとらやの人達と楽しそうに会話する中で、寅さんが言った一言。”俺と所帯を持つか・・。”息を呑むとらやの人達。

・更に更に更に、再後半、旅に出た寅さんがバス停でバスを待つ時に、通り過ぎたマイクロバスから降りて来たリリー。そして、二人は満面の笑みで粋な会話を交わし、仲良くリリーの仲間達が乗るマイクロバスに仲良く乗り込むのである。

<今作は、シリーズ最多の三作目の出演の浅丘ルリ子さん演じるマドンナ・リリーの登場する時間がとても長く、観ている側は寅さんとリリーの相思相愛の関係性を、焦れったい思いを抱きながら鑑賞できる、シリーズ屈指の一つに数えられる逸品である。
 何よりも、製作陣の頑張り及び渥美清さんと浅丘ルリ子さんの息の合った名演により、25作目にして再びシリーズのピークを迎えたという点が、素晴らしいと思う作品なのである。>

NOBU
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年6月9日

おっしゃるとおり、「相合い傘」からのリリー再登場で、見事に「ハイビスカスの花」で再度シリーズのピークを迎えたと思います。

Mr.C.B.2