男はつらいよ 奮闘篇のレビュー・感想・評価
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幼児◯愛者ではない。だから、マドンナではない。
『フェイクでも、エンターテイメント』でも良いのだが、描くストーリーは当時の最底辺に位置する人々である。
そして、決定的な誤りは、『なぜその地方の人々が集団就職しなければならないのか?』その問題点の解釈である。
その問題点をあらわにせぬまま、満身創痍で都会に出なければならなくなった人々の『血のにじむ様な苦労』をただ単に『哀愁』や『笑い』に変えてしまっている。
そして、この地方の多くはは過疎地と呼ばれる様になり、誰も居なくなったその跡地には、都市に送る為のエネルギーを生み出す建物が立ち、かろうじて村祭が営める数の人々が住む場所になっている。
まぁ、今が幸せならそれでも良いが、そこへ天災が及ぶと『かしこみ!かしこみ!』と唱えなければならなくなる。
さて、
その問題点とは減反政策である。国は1971年からそれを始める。富国強兵を考える上でもやってはいけない事に僕は感じるが。
さてさて、現在の大和民族の現状は?
何度も申すが、絶滅危惧種そのものになって、食料自給率は激減して、今更、少子高齢化問題とかのたまっている。問題は1970年代に始まっているのに。
追記 東京のおもちゃ工場で思い出した。その前の歯医者に8月19日に予約入れていたのをスッカリ忘れていた。
どうしよう?
寅さん探して三千里?
"男はつらいよ" シリーズ第7作。
Huluで鑑賞。
榊原るみの魅力が爆発。めちゃくちゃかわいかったです。純真無垢、天真爛漫な感じを出すのが上手い。そもそも、本人が実際に身に纏っていた雰囲気なのかもしれません。
「寅ちゃんのお嫁さんになる」。珍しく向こうから言ってくれたのに、またまたいつもの如く失恋した寅さん。今回は振られたわけではない感じでしたが、寅さんかわいそう。
花子を訪ね、暮らしぶりを確かめてひと安心。でも傷心は変わらないので、遺書めいた葉書をとらやに送る始末。さくらが探しに行くも、ピンピンしているのが寅さんらしい。
シリーズ物ならではの粋な趣向が見られたのも面白い。1作目のマドンナ・冬子が再登場しただけでなく、寅さんの産みの母・お菊が何十年かぶりに柴又に帰って来ました。
寅さんから近々嫁を貰うと云う内容の葉書をもらったからでしたが、はてさて、どの時のことを言っていたものやらと悩むおいちゃんたちの姿を見るにつけ呆れるばかり。
再会も、寅さんの過剰な照れ隠しのせいで口喧嘩になってしまう。親の心子知らずと言うより、親の心子知りつつも素直になれず、か。ふたりはやっぱり親子だなと思いました。
※修正(2024/05/18)
寅ちゃんの嫁っこになる
シリーズ7作目。
今回のマドンナ・榊原るみは、特撮ファンなら誰もが知っている、『帰ってきたウルトラマン』の郷の恋人役である。
まず、序盤のエピソード。
寅さんの実母役でミヤコ蝶々が第2作目以来の登場。
寅から「近々嫁を貰う」との便りを貰い、自身も久々に柴又へやって来た。
さくらを寅の嫁と勘違い。考えてみれば、寅とさくらは異母兄妹。さくらと寅の実母はこれが初対面。改めて、複雑な家族関係である。
実はその便りは1年前のもの。
1年前は誰にのぼせてたんだっけ?…と、これまでのマドンナを思い出すとらや一同が面白い。
また、第1作目のマドンナ・光本幸子(御前様の娘)も顔出し出演する。
ほどなく寅も帰って来て、渋々ホテルに泊まっている実母に会いに行く。
相変わらずバカ丸出しの我が子にガッカリする母。
まともに生きてりゃ今頃、お嫁さんを貰って孫の顔でも見れたのに…。
やはりと言うか、親子喧嘩。
テメェがあっと驚くようないい嫁さん貰ってやる!…と啖呵を切って、ぷいと旅へ。
今回はこの“お嫁さん”が騒動になる。
旅先で、寅は一人の若い女性と出会う。
ちと様子がおかしい。
気になって事情を聞いてみると…
名は、花子。発育遅れ。
青森の田舎から出稼ぎに来たが、悪い環境から逃げ出し、青森に帰りたくても帰り方が分からず困っていたという。
同情した寅は交番のお巡りさんとお金を出し合って切符を買ってやり、帰り方を教える。
ちゃんと分かってるのかどうか…?
それでも心配の寅は、もし乗り継ぎの東京で迷子になったら、“かつしか・しばまた・とらや”を訪ねろと見送り出す。
一方のとらや。
そこへ、花子が訪ねて来て…。
それからすぐ、寅さんも帰って来て…。
とらや一同大困惑。
寅はここで花子の面倒を見ると言い出し…。
発育遅れではあるが、とてもいい子の花子。
かと言って幾ら何でもここにずっと置いとく訳にはいかず、花子から聞いた花子の事をよく知る青森の学校の先生に連絡を取る。
寅は花子の面倒で大忙し。
仕事を探してやるも、余所の男がちょっとでも話し掛けてきただけでも追い払う、超過保護ぶり。
おばちゃん曰く、寅さんの「花子~」という声を聞くだけでうんざり。
そんなある日、寅は花子から「寅ちゃんの嫁っこになる」と言われ…。
いつもならマドンナに一方的に想いを寄せる寅だが、マドンナの方から好意を寄せられた初の展開。(今後、シリーズでは何度かあり)
喜ぶべきところだが、とらや一同は素直に喜べない。
ヤクザな男と発育遅れの女。
差別・偏見的な見方も見受けられるが、もし、我々自身の身内だったら…?
すっかりその気になり、舞い上がる寅。
が、そこへ、青森から先生が迎えに来て…。
花子は先生と青森に帰った。
激怒する寅。
俺と一緒になるより、田舎に帰った方が幸せってのかよ!
悲しい事だけど、そうなんだよ、寅さん。
寅さんもとらや一同も親切だけど、見知らぬ土地に居るより、故郷でよく知ってる保護者の傍に居る方がいい。
寅はとらやを飛び出す。
とらやに寅から便りが。まるで自殺をほのめかすような…。
さすがに心配になり、さくらは差し出し先の青森の花子の居る学校へ向かう。
先生の保護の下、花子は用務員のアルバイトとして働いている。
明るく、元気に。
それを見て安心するさくら。
やはりこれで良かった。
実は寅もここへやって来て、花子の姿を見ると安心して、しかし悲しげに帰っていったという。
その後、ひょっとしたら…。
近くで入水自殺があり、ますます心配が募るさくら。
そんな時、ばったりと…!
今回も結局“フラれた”寅さん。
先生には奥さんが居て色恋沙汰と言うより、花子の幸せの為に身を引いたと言った方が正しいかも。(先生役に、田中邦衛。この人の人柄滲む好演)
フラれてもフラれても。
死にゃあしねぇよ!
そう笑い飛ばす姿こそ、寅さん!
とてもよかった
知恵遅れの女の子がヒロインというなかなか踏み込んだテーマだった。寅さんは彼女を守る人生を選択できていたら幸福だったように思う。俺も成人女性を守りたいという気持ちになったことが全くなく、子供は大いに守りたいのだけど、それというのも成人女性はご自身で自力でどうにでもできるからなので、手助けを必要としている存在の方が愛情を注げるかもしれない。愛すべき存在に対して身を砕いてがんばるのはとても楽しいので寅さんもそうできていたらきっとすごくよかったと思った。
さくらが津軽を尋ねるなど大活躍で今回も美しかった。みつおが2歳くらいになっていた。
寅さんが田舎から上京する人みんなに寅屋を紹介していて、本当にみんなが訪ねて来たらおいちゃんおばちゃんが大変なことになる。
東京のおもちゃ工場です
映画「男はつらいよ 第7話『奮闘編』」(山田洋次監督)から一言。
(封切日:1971年4月28日)
地元、シネコンのオープン記念で観ることが出来た。
今から35年以上前の作品だから、逆に面白いシーン満載。
先日、紹介した当時の沼津駅前の様子もわかる貴重な映像は、
時代の証人としての役割も担っている気がする。
今回、この映画の冒頭シーン、寅さんが東北のある駅で
若者たちとこんな会話をする。
「集団就職か?」「はい」「どこへ行くんだ?」
そして元気よく「東京のおもちゃ工場です」と答える。
そうかぁ、40年前の日本はこんなだったんだ、と
ひとりで面白がって、メモをした。
今では、餃子でさえ中国で作る事態になった。(汗)
「男はつらいよ」って歴史映画かもしれないな。
なんたって、寅さんのお母さん役を演じる
「ミヤコ蝶々さんのミニスカート姿」も拝見できる。
そんな視点で見ると、また違った楽しみが映画にはある。
(おまけ)
「ちょっとも変わっていない」という台詞があった。
「ちっとも変っていない」と違うのだろうか。う〜ん、気になる。
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