「ちょっと中弛みかな」男はつらいよ 奮闘篇 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと中弛みかな
青森から出てきた田舎娘が都会で挫折。
しかも少し頭が弱いという設定の榊原るみさん。
帰ってきたウルトラマンの人やん!
映画の展開的にはちょっと物足りなかった。
この当時、まだまだ田舎の貧困と都会の発展で光と影が鮮明に浮き彫りになっている時代背景がよく分かる。
田舎の子たちは口減らしや稼ぎのあてとして中卒で都会へ出て行かされる。
集団就職のブームに乗らされ、地元にいたくても、勉強をしたくても、そんな思いは叶わない。
高度成長期とは言え、まだまだ日本は発展途上だったと気付かされる。
人情映画の寅さんだからこそ、庶民の鏡となるこの映画。
ただおもしろい!と片付けるには全然足りないと思う。
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