男はつらいよのレビュー・感想・評価
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寅さんの記念すべき第一作目。 元々テレビドラマやったん知らんかった...
寅さんの記念すべき第一作目。 元々テレビドラマやったん知らんかった。 古き良き昭和の時代を背景に繰り広げられる人情味あふれる人間ドラマ。 自分が生まれる前の作品だが描かれる日常の風景にそこはかとない懐かしさを感じる。 主要キャストの多くは亡くなってしまっていて残念だが、それぞれの演技力が光り各役どころに親近感が湧く。 今作は特に結婚式のシーンでの口上に感動する。 親子の愛は永遠か。 若き日の倍賞千恵子の瑞々しい美しさや前田吟の男前、和服姿の女性の清楚な感じ、たくさん驚きがあった。 下品な下ネタが多い。お笑いの範疇だが。
え、寅さんて、こんな人だったんだ
寅さん自体は知っていたものの、ちゃんと作品をみたことないなと、Netflixで視聴。いろんなところで描かれる寅さんのイメージから、兄と妹の温情ものと想像していたが、なんかちょっと違う。憎めない熱血、人情派の妹想いかと思いきや、ただのトラブルメーカーにしか見えず、いささかショックを受けるとともに、自分がこんな長く続くシリーズの主人公を受け入れられないことにも驚いた。20年も会わずして、さくらは兄を兄として受け入れられるのか。下町らしさはわかる、でもそれをいいなと思えない自分がいることを発見した作品。
車寅次郎はつらいよ
記念すべき第一作目の4KリマスターがBSで放送されたので、録画しておきました。我が家のTVモニターが4K対応ではないので、実感として映像が改善されたかどうかがよくわかりません。それは良いとして、今作はVHSの時代に観たのですが内容は憶えていませんでした。 今作は不細工な寅さん(渥美清)のどアップが多くあり、それに比例しているかのように美人な妹さくら(倍賞千恵子)の表情もかなりピックアップされています。 おばちゃんも若いです。 出目金とあだ名を付けられた冬子と京都で再会してから、寅さんの恋と同時進行で諏訪博(前田吟)とさくらの恋のエピソードに突入するのでありました。 「結構毛だらけ猫灰だらけケツの周りはクソだらけ」や「カエルのションベン」など下品な言葉が沢山出てきますが、映像は上品でございます。 「♪殺したいほど惚れたけど、指も触れずに別れた…」車寅次郎の失恋、この後も嫌ほど繰り返すことを思えば、涙が止まらなくなります。
いつの間にか消される♥
あそこの旅館はもう昭和の藻屑と化す。
見ていて悲しくなる。
1969年公開のこの映画。寅さんが20年ぶりに故郷に帰ってきたと言う事は、家出してのが1949年。終戦後4年。なんか違和感を覚える。タンカバイだけで、戦後の混乱期を乗り越えられたのだろうか?摩訶不思議。それになぜ今更戻る?!
第1作目から寅さんの言動はやっぱりめちゃめちゃだった。 見ている方が恥ずかしいくらいだと思った。 特にさくら(倍賞千恵子)のお見合いのシーンで。
動画配信で映画「男はつらいよ」を見た。 1969年製作/91分/G/日本 配給:松竹 劇場公開日:1969年8月27日 渥美清 倍賞千恵子 光本幸子 笠智衆 志村喬 森川信 三崎千恵子 前田吟 秋野太作 佐藤蛾次郎 「男はつらいよ」は第1作目以外は全部見ていたが、 やっと第1作目を見る機会に恵まれた。 冒頭、寅さんがネクタイをしているのをはじめて見た。 渡し船の運賃は大人が30円、子供が20円。 時代を感じる。 55年前(昭和44年)に撮られた映画だから。 第1作目から寅さんの言動はやっぱりめちゃめちゃだった。 見ている方が恥ずかしいくらいだと思った。 特にさくら(倍賞千恵子)のお見合いのシーンで。 1970年ごろ、日本は「高度成長期」といわれる時代で 優しい人たちに囲まれて こんな破天荒な男でもなんとか生きて行ける時代だった。 さくらの結婚式のシーンで 諏訪博(前田吟)の父・諏訪飈一郎(志村喬) のスピーチのシーンは泣けた。 日本の女性(倍賞千恵子、光本幸子)の美しさにほれぼれした。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
志村喬が見れる
男はつらいよシリーズの第1作、ほとんどの役者が亡くなっているのが残念も、観る価値あり。 下品な所は腹立たしいが女性の前では気が小さかったり妹思いのやさしさが帳消しにしてしまう。 20年ぶりに帰ってきて急にあんなに仲良くなれるのかなあと思うが それが物語の基本中の基本になっていると思う。 まあ、急に帰ってこられた親戚のおっちゃんやおばちゃんにしたら迷惑な話かも知れない。 第1作目でさくらが結婚してたんやなあ。 かわいいのでびっくりした。おまけに性格も良いし、そら、妹思いになるよなあ。 2作目以降もぼちぼち見ていきますわ。
【寅さんシリーズ第一作にして、その後の全48本(リマスター入れると50本)製作された国民的人情喜劇の土台が既にある作品。「男はつらいよ」のメインテーマを聞いた事がない人っているんだろうか。】
■父親との喧嘩を機に家を飛び出した車寅次郎が、20年ぶりに故郷・柴又に戻ってくる。叔父夫婦や妹のさくらは彼を温かく迎えるが、さくらの縁談を壊したことで亀裂が生じ、再び家を出てしまう。 その旅先で、寅次郎は美しく成長した御前様の娘で幼馴染みの冬子と出会う、寅さん。 ◆感想 ・久しぶりに鑑賞したが、驚くのは今作で既にその後のシリーズの根幹、【寅さん柴又に帰って来る】⇒【温かく皆に迎えられる。】⇒【寅さん、問題を起こして寅屋を喧嘩して飛び出す】⇒【仲直り】⇒【寅さん、旅立つ】が出来上がっており、且つ初代マドンナである光本幸子さん演じる冬子さんに恋するも、冬子さんには、婚約者がいて・・、という寅さん失恋パターンも今作で出来上がっている事に驚く。 ・寅さんのキレの良い啖呵、流れるような口上、寅屋のおじちゃん、おばちゃん、タコ社長との喧嘩、皆今作に含まれている。 ■個人的にいつも、パブロフの犬のように涙するのは、さくらとひろしの結婚式で疎遠になっていたひろしの父を演じた志村喬の俯いた姿で述べる父の挨拶のシーンである。 ”私は、一体何をしてきたのか・・。” <ヤッパリ、寅さんシリーズは滅法面白いなあ。又、少しづつ見返していこうっと。>
テレビで見るとはなしに見ていた「男はつらいよ」
きちんと向かい合って見たのは初めてかも。 寅次郎が舟で川を渡るシーンがあるが、そこにあのテーマ曲が流れるだけで、なんか涙が出てしまう。 あったかな気持ちになれるシリーズ第一作。
国民的作品ですから
清張の小説と漫画のサザエさんを読んで寅さんを観れば、昭和という時代がよくわかります。今更内容の評価は不要。不滅の名作だから。 ただ、改めて観るとマドンナって皆な鈍感なのかデリカシーがないのか、寅が自分に気があるってことぐらいわかりそうなもんですけど。 多分今撮ったら、その辺はもう少し脚本を工夫するんでしょうね。
芝居にかける熱情が凄い
BSで毎週男はつらいよを過去から順を追って放送してもらっており、それを見直していますが、毎回いつも良い作品だな、と思っています。その記念すべき第一作のこの作品は、どの作品以上にストーリーが作りこまれている気がするし、出てくる役者さん皆さんの熱情が凄い。特に中盤のとらやでのおいちゃんとの喧嘩シーンなどは秀逸。 寅さんのやくざぶりはどの作品よりも飛びぬけており、今こんな人がいたらやっかいなおじさんで片づけられてしまうだろうな、と思うけれど、シリーズを見続けてから原点回帰すると、これが寅さんの原点なんだなあ、と思います。 アマゾンプライムで見れる貴重な回ですが、他の回も見られるようになるとうれしいです。
令和ではモンスター
とても面白かった。 僕も年取ったって事なのかな? 別に寅さんみたいになりたいわけじゃないけれど、 どこか憧れと懐かしさを持って面白く見れました。 令和では生まれないキャラだと思う、 コンプライアンス?馬鹿言ってんじゃないよ!と 寅さんは言うだろうけど、 今となっては新鮮なキャラに見えました。 暴言を撒き散らして、人を貶し問題を起こす、 なのに愛らしく嫌いになれない。 惚れた女にはとことん弱く、 振られて子どものように凹む。 見てるだけで笑って元気になれました。 これは寅さんが幸せを掴むまで見続けないといけません ね。
トリックスターがやってくる。 喜劇役者・渥美氏の真骨頂。 みんな、若い(笑)。
寅さん(渥美さん)の流れるような名セリフの数々。 さくら(倍賞さん)の様々な表情。キラキラ輝く。博との結婚はあんな風に決まったんだね。決めるときは決めなきゃ幸せにはなれないね。 博と寅さん、恋愛指南が笑った。あのそばにいたママは渡辺えりさん? 結婚式では、寅さんの言葉に、一番に御前様の娘が拍手し、二番手に御前様が拍手、そして皆に広がっていく。その時の御前様の表情。 ストーリーとしては特にどうってことない。 でも、あの寅さんの口上・言い回しを中心とする、おいちゃん、おばちゃん、さくら、博、タコ社長、御前様、登のアンサンブルに、いつの間にか最後まで観てしまう。 役に立ちたいと、ほめられたいと行動するんだけど、かえって迷惑をかけてしまうどうしようもない主人公。 それに振り回される団子屋とご近所の面々。 おいちゃんが「バカだねえ」と言い、 御前様が「困った、困った」を連発する。 そんな寅さんを兄と慕う博と登。 そんな男どもをさりげなくフォローしているおばちゃんとさくら。 殴り合い、罵倒しあうけれども、相手を大切に思い、相手のためになろうとする気持ちが根底にある。 懲りない人々の繰り返し(笑)。 寅さんはトリックスター。 いつもの変わらぬ日常が、トリックスターによってかき回されて非日常となり、また定番の世界に戻る。退屈な日常が、トリックスターによってちょっと冒険的・破壊的になり創造されなおして事が収まり、いつもの日常に感謝する。 その繰り返し。 ギネス記録を打ち立てた映画の記念すべき第1作。 すでにドラマとして評判で、その終了に伴って作成された映画だという。 だからある程度の世界観はすでに出来上がっていた。 とはいえ、TV版とは違う役者が演じている役もある。 TV版を見ていないので、違いは語れないが、世界観を引き継ぎつつ、新風を吹き込む。 言葉だけを抜き出せば、ひどい言葉の応酬。今ならNG。 とはいえ、こんな風に腹の内をさらけ出して大喧嘩して、それでも相手の存在を否定することなく受け入れ、いつの間にか元のさやに納まる。 こんな喧嘩、いつの間にできなくなってしまったのだろうか。 我慢に我慢を重ねて、修復できなくなる関係。 だからちょっとしたきっかけで、決定的に破城する。 だから、仲直りできない。 だから、地雷を踏まないように、武装する。 そんな人間関係に疲れた身には、どんなにトリックスターが暴れようと、壊れない帝釈天の人々にほっとする。お茶に団子が身に染みる。 数年前に訪れた、帝釈天や矢切の渡し・江戸川の土手が懐かしく...。草団子が食べたくなってしまった。
第一作にしてフォーマット完成
20年ぶりに柴又に帰ってきた寅さん(渥美清)、優しいさくら(倍賞千恵子)、おいちゃん(森川信)、おばちゃん(三崎千恵子)、タコ社長(太宰久雄)、御前様(笠智衆)を笑わせ、悩ませる。 さくらは博さん(前田吟)と結婚、式には博の父(志村喬)も出席する。 片思いのお相手は御前様の娘(光本幸子)で、相手にもされない。 デジタルのおかげで、これまでで一番美しい映像だった。
全作観るぞと誓える第1作目
超有名と万人受けした寅さん。 関西人の自分としては、テンポのある口上と下町言葉が乱れるこのシリーズは完全に食わず嫌いで避けていた。 耳障りなのだ。また、 「どこがおもしろいんだ?」と。 ここに辿り着くには流れがあった。 単身赴任を始めて6年。 週末に時間がたっぷりある。 もともと好きだった映画やドラマを見出す。 好きなジャンルが分かってきた。 50歳に差し掛かり人情に心打たれる気持ちよさに気付く。 釣りバカ日誌全作鑑賞。 NHKの少年寅次郎を観てえらく感動。 岡田惠和作品にめっぽう弱い😭 興味が湧いた。 それなら寅さんだろ。 Huluに加入したのでチャンスだ。 こんな古い映画観てもなぁとやっぱりどこかで斜に構えていたが、名作には名作たる所以がそこにあった! テッパンのストーリー展開が既に確立。 笑いのポイント。なるほど笑える🤣 今で言うフリーターが好き放題やらかすドタバタ劇に、今の時代は全く受け入れられないだろうなぁと感心しきり。 そこがおもしろい。 奇しくも自分の生まれた年にこの作品も産声を上げた。 この作品の歴史とともに自分もあるのかと思いを馳せて全作鑑賞したいと思いました。 次回作からはちゃんとレビュー書きます😅
語りの量の丁度良さに毎回泣く。
再々…見。 頭から多数キャラを説明セリフ無しで語りきり、そう言えば唯一素性を知らぬ博のみを終盤披露宴で志村喬の月並みな挨拶(世界映画史に残る名演名シーンだ)で過不足無くピタリ語りきる。 この語りの量の丁度良さに毎回泣く。 倍賞の今も変わらぬ「声」に驚く。
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