「『遠雷』と言うが宇都宮辺りは『近雷』だと思う。が。」遠雷 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『遠雷』と言うが宇都宮辺りは『近雷』だと思う。が。
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温故知新にはならない日本のサブカル映画。
一応、どストライクな世代だが、主人公と僕は同い年と言う設定になっている。所謂、ポスト団塊の世代になるのだろうが、この映画に登場する様な人物は友達や知り合いには一人もいない。『統一教●』に入った奴とか、『成●闘争』で捕まった奴とか、『ニューヨークで●●●死んだ奴』とかはいるが、衝動的に殺人を犯す様な人物は一人も知らない。
この翌年の『さらば美しき大地』は我が故郷になるが、知り合いにも似たような人物が沢山いた。
僕自身の故郷を悪く言いたくないが、世代と言うよりも、その地方の住民意識によるものが大きいと思う。
否
一番大きな違いは演出家や原作者の感性なのだろう。
兎に角、この原作者は話を作り過ぎて、最後はうまくまとめた気になっている。当初から作り話だから、最後は自分の故郷に忖度して、大団円としている。一方、『さらば美しき大地』は状況を赤裸々に分析して演出されたと感じる。
深川の通りで起きた事件も我が母の生まれた村の隣村で同じ小学校だったそうだ。
ヒロポ●が止められない人も沢山知っていると母は話していた。勿論、親父も母もヒ●ポンなどに手を出していない。
バックに流れる曲はフュージョンと言う類の曲だろうが、当時は流行って、所謂垢抜けた曲なのだろうが、今聞くと実に場所柄にそぐわない曲に聞こえる。残念ながら『ながもちうた』の似合う場所だし、時代だと思う。
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