エロティックな関係のレビュー・感想・評価
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冒頭ではカンヌ国際映画祭の座長?が「この映画は盗作だ」などと発表...
冒頭ではカンヌ国際映画祭の座長?が「この映画は盗作だ」などと発表するシーン。いきなりなんだから、笑っていいのかどうかわからなくなるぞ。なにしろ、宮沢りえがヌード写真集を出した直後の映画。そして主人公が篠山紀信だというんだから・・・また、奥山和由が製作総指揮に名を連ねているから奥山なのね・・・
何人もの男と関係を続ける現場を追っていくと、そのうちロレーヌと鉢合わせてしまい、そのままKISHINは誘われるまま、ロレーヌと関係を持ってしまったのだ。彼女が言うには、奥山はロレーヌを使って金持ちの男に抱かせ、それをネタにして相手を恐喝するという悪事を働いていたのだ。そんな関係を断ち切り、逃げ出したいロレーヌはKISHINに懇願。RIEと相談して、相手に証拠を売りつけるべきか、それとも奥山をゆするべきか悩む。結果、奥山を恐喝しようとして赴いたKISHINだったが、ロレーヌに護身用として渡された拳銃コルト45を正当防衛として撃って奥山を殺してしまう。
それでもロレーヌと逃避行をせがまれていたKISHINは金が必要となり、まずは美術商の男(佐藤慶)を恐喝するが、ついてきたロレーヌが拳銃をぶっぱなし殺してしまう。さらにスポーツクラブの社長(荒戸源次郎)をゆすろうとするが失敗。ロレーヌが直接交渉のため身体を張って出るが、そこでも彼女は拳銃で殺してしまう。さらに証券マン(斉藤洋介)も・・・
ロレーヌが次々と殺してしまうのは異様だったが、奥山は実は生きているということが想像に容易いのでからくりも読めてくる。何しろ、殺された人間が裏社会の人間で2000億もの現金を詐取していたという警察からの情報が与えられ、4人が繋がっていることがわかれば、最初に1人だけ探偵に依頼すること自体が不自然となるからだ。これを最後の銃撃戦に重きを持ってくるのであれば、かなりのB級。とにかく内田の台詞回しが棒読みすぎるのだ!若松監督は演技にはかなり厳しいと評判だが、内田裕也自身がプロデューサーで脚本に携わってるのだから文句も言えまい・・・良かったのは冒頭部分やヘタレ探偵をコミカルに演じている部分だけかもしれない。音楽では大野克夫の雰囲気はなかなかいいし、「ラヴィアン・ローズ」もいい♪
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