劇場公開日 1969年7月15日

「日本で男のロマンや夢や栄光を描かせて石原裕次郎に並ぶ者はナシ!」栄光への5000キロ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本で男のロマンや夢や栄光を描かせて石原裕次郎に並ぶ者はナシ!

2012年10月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

「黒部の太陽」同様、DVD化もビデオ化もされていない石原裕次郎の幻の作品。
この春NHK・BSで放映された140分の編集版を録画し鑑賞。

過酷な自動車レース“サファリ・ラリー”に挑む日本人ドライバーの姿を描いた大作。

外国人俳優も多数起用し、とても日本映画とは思えない、外国映画の香り漂う。
かと思うと、ロマン溢れる内容や浅丘ルリ子がヒロイン役(クールビューティー!)など往年の日活映画の醍醐味もたっぷり。
一粒で二度美味しい。

「黒部の太陽」と比べると重厚感は薄れるが、映画の大半を占める本物の迫力のレースには目が釘付け、大規模な海外ロケ、ドラマチックな内容、日活時代を彷彿させる主人公像…華やかに娯楽性がアップ。
僕は車には無知だが、登場する数々の名車は、車好きの方には堪らないだろう。

世界のレースに挑む五代の姿が、世界に通用する日本映画を作ろうとする石原裕次郎の意気込みと被る。

男のロマン、果てぬ栄光と夢を描かせて、石原裕次郎に並ぶ者はそういないだろう。
やっぱりスターだね、裕ちゃんは!

近大