劇場公開日 1969年7月15日

「日本が誇るレース映画です。」栄光への5000キロ A1さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本が誇るレース映画です。

2020年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

話としてはレーサーとファッションデザイナーの恋物語なのでしょう。
でも、舞台としてモンテカルロ・ラリー、日本グランプリ、サファリ・ラリーがすごい。
当時はCGはおろか特撮だったそれほどの技術があったわけではない(少しある特撮はクロマキーを使った合成、やはりお粗末感はある)。なのに、この映像の迫力はどうやって作られたのであろう。
すごすぎ!
3時間もある映画ですが飽きません。
全篇、フランス映画っぽいリズムですが、すべて実際の記録映像や本物のレースシーンを撮影したり、サファリ・ラリーのシーンではレース開催中にレース会場でロケをしたりと、この映画ならではの迫力のレースシーンは見もの。
実際に石原裕次郎をサファリ・ラリーに出場させてロケを行う企画があったそうですが、主催者から断られたそうです。(それはそうでしょう。)
サファリ・ラリーのシーンではレースの勝利を目指すレーサーとメカニックの緊張とそれをまつ恋人の不安が良く描かれており、ラリーの「行って帰る」の意味によく合っていました。
いい映画ですね。
日本ももう一度こんな映画やレース活動をしてほしい。
日産もあの当時の車つくりを思い出してほしいです。

A1_Godzilla