「あくまでテレビの再編集映画」ウルトラマン 怪獣大決戦 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
あくまでテレビの再編集映画
第三次ウルトラブームに乗って製作された1964年のテレビ『ウルトラマン』の再編集映画で、第2話「侵略者を撃て」、第3話「科特隊出撃せよ 」、第8話「怪獣無法地帯」、第16話「科特隊宇宙へ」、第25話「怪彗星ツイフォン」が編集されている。確かテレビ放送で観たような記憶。
バルタン星人やレッドキングなどの人気怪獣・宇宙人が登場するエピソードを集めた作品で、特にバルタン星人初登場の「侵略者を撃て」はSF作品として非常によくできた回。レッドキングやピグモンなどが登場する「怪獣無法地帯」、バルタン再登場の「科特隊宇宙へ」、レッドキング再登場の怪獣バトルロイヤル「怪彗星ツイフォン」も娯楽編として良質である。しかし結局はテレビの再編集映画であることも事実で、当時1番おっ!と思ったのは、映画の冒頭でウルトラ兄弟1人1人を名場面を交えて紹介するシーンの中でシリーズ唯一のテレビアニメ『ザ☆ウルトラマン』のウルトラマンジョーニアスと怪獣の戦闘シーンが実写で新規に製作されていたことだったりする。
ちなみにテレビ『ウルトラマン』で僕の好きだった回は、第30話「まぼろしの雪山」(登場怪獣はウー)と第33話「禁じられた言葉」(登場怪獣はメフィラス星人)。脚本はいずれもメインライターの金城哲夫です。
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