「映画館で観たテレビ再編集ウルトラ映画」ウルトラマン(1979) バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観たテレビ再編集ウルトラ映画
劇場公開時に観た。第三次ウルトラブームに乗って製作されたウルトラ映画の1本で、タイトルにある通り1964年のテレビ『ウルトラマン』のうち実相寺昭雄が監督したエピソードのみを集めて再編集した映画である。もとになったエピソードは第15話「恐怖の宇宙線」、第22話「地上破壊工作」、第23話「故郷は地球」、第34話「空の贈り物」、第35話「怪獣墓場」。
実相寺の監督回は変化球的な異色作が多く、前衛的な画作りやウルトラマンが全然活躍しないエピソードがあるのが特徴で、子供心にも強い印象を受けた記憶がある。「故郷は地球」と「怪獣墓場」は哀感漂う特に評価の高い回で、一方「恐怖の宇宙線」や「空の贈り物」はコミカル回。「地上破壊工作」は地底人がサングラスを外すと……のシーンが怖かった記憶あり。
ただ、映画館で観た当時は子供だったので面白がって観た記憶があるが、もし今になって映画館で観たら結局はテレビの再編集映画だし画質も当時のテレビレベルだろうから、あまり高く評価できないかもしれない。
ちなみにテレビ『ウルトラマン』で僕の好きだった回は、第30話「まぼろしの雪山」(登場怪獣はウー)と第33話「禁じられた言葉」(登場怪獣はメフィラス星人)。脚本はいずれもメインライターの金城哲夫です。
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