「「もう二度と姿を現わすことはありません」」さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
「もう二度と姿を現わすことはありません」
大人気作品の続編にして、感動の『完結編』(だったと私は思う)。
空前のアニメブームの真っ只中、日本映画史上記録的な大ヒットを飛ばした名作が、45年の時を越えてスクリーンに甦る!
45年ぶりの劇場鑑賞で再び感涙!
終映後には、拍手が起きました。
私にとってオリジナルシリーズは劇場版映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』で潔くきれいに完結していました!
「2」以降は全く観ていませんでした。
(・・・そして、38年の歳月が過ぎ「宇宙戦艦ヤマト2199」から再び鑑賞しました。)
ヤマトの活躍で、地球に平和が訪れたのも束の間、新たな謎のメッセージをきっかけに、地球最大の危機が訪れ、ヤマトクルーたちは再び結集する。
早くも平和ボケ、最新強力な兵力への過信と奢りに満ちた地球。
役目を終えた「ヤマト」の廃艦と、とってかわる新造艦の就任など、クルーたちが時代の流れを感じつつも、地球のために戦う姿が心を打ちます。
クライマックスは涙なしには見られません。
沢田研二が歌う主題歌は、作詞・阿久悠、作曲・大野克夫、編曲・宮川泰という豪華スタッフによるもので、大人向けのバラードでこちらも必聴です。
最新鋭戦艦アンドロメダの「拡散波動砲」や、そのテーマ曲も懐かしい。
劇場用完全新作なので絵もきれいです。
本当のヤマトの最後を見届けてください。
(そしてその後のパラレルワールドは忘れましょう。)
今回の上映バージョンは、下記のテロップのものでした。
てっきり、もう一方のバージョン(ヤマトも永遠に生き続けるでしょう)と思ってましたが。
よく上映できたものです。
ヤマトを愛して下さった
皆さん・・・・さようなら
もう 二度と 姿を
現わすことはありません
でも きっと 永遠に
あなたの 胸に
心に
魂の中に
リバイバル上映、観に行けませんでした💧
観たかったのに!
この、ラストを巡って西崎義展と松本零士は対立。
後には訴訟で著作権を争ったりしました。
若者が自ら命を捨てる戦争を好まない松本零士には許せなかったのでしょうが、この作品で終わりにしていれば、ヤマトはもっと評価の高い作品だったと思います。
アニメブームの先駆けで、TVシリーズの再編集しか劇場にかかっていなかった時期に、この作品はクオリティ高いですよね。
松本零士を納得させるために結末を変えて放送したのが、TVシリーズのヤマト2。
これが視聴率取ったものだから、もっと稼ごうと次々連発した西崎義展が、結果ヤマト自体の評価を下げてしまいました。