「地球に警告する。」宇宙人東京に現わる しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
地球に警告する。
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Amazon Prime Video(シネマコレクション by KADOKAWA)で鑑賞。
パイラ人のデザインを岡本太郎が手掛けたことで有名な日本初の総天然色による特撮映画。特撮を担当したのは後にウルトラシリーズなどで活躍する的場徹。パイラ人が地球人女性に変身するシーンや、新天体R接近による大津波のスペクタクルなど、その手腕が遺憾無く発揮されていました。
パイラ人は自らの文明が原水爆によって滅亡寸前になったことを教訓に、宇宙道徳に基づいて行動している種族。
地球でも同じことが繰り返されようとしているのを察知し、事態を回避しようと警告しにやって来たのでした。
彼らが活動の前線基地として日本を選んだ理由は、地球上で唯一、原水爆による直接的な被害を受けた国だからでした。
「Rの衝突を回避するためには、地球上の全ての原水爆をRに撃ち込むしかない」とのパイラ人の助言に従い日本の科学者たちが働き掛けますが、核保有国は首を縦に振らない…
この期に及んで核以上の破壊力を発揮する新物質を狙い、某国エージェントが科学者を拉致監禁し、製造方法を差し出せと迫る始末。滅亡を前になんの価値があると云うのか?
人類が迎えた結末は希望に満ちたもので、本作のメッセージが今尚色褪せないものであることを痛感しました。一刻も早くこのメッセージが色褪せることを願って止みません。
[余談]
パイラ人が出現する際に発せられる効果音は、後にガメラの回転ジェットに流用されましたことを知りました。
※修正(2023/03/19)
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