「皆様方よ。さようならでございますよ。」丑三つの村 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
皆様方よ。さようならでございますよ。
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『徴兵試験で甲種合格して名誉挽回だ!』って我が亡父もよく言っていた。我が亡父は甲種に落ちている。理由は片耳が難聴だったかららしいが、真意は分からない。しかし、かなりのトラウマが彼には残ったと聞く。
『夜這いしたけりゃ。ちゃんと働いてからにしいゃ』夜這いとは婚礼としての儀式の様に言われる事もあるが、正に男系社会の根幹であり、それが閉鎖された村社会に於いては獣以下の行為だったのだろう。
日本に於けるインセストワールドとはこう言うものなのだろう。ホラー映画ではない。リアルなフィクションで描く大日本帝國のネガティブカルチャー。
外国に於ける銃乱射事件と基本的に違うのは、殺人に全て動機があると言う事。決して許されるものでは無いが、殺人を楽しんでいる訳では無い。
さて、村社会を、描いた日本映画に『楢山節考』があった。
その映画がベネチアを取れるなら、この映画も同等以上に評価されるべきだと感じるが。
田中登監督は正にピンク映画、成人向け映画の人。
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