劇場公開日 1983年1月15日

「実話に基づく映画。夜中に村を狂気が走る!」丑三つの村 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0実話に基づく映画。夜中に村を狂気が走る!

2024年5月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

先日、雑誌を見ていたら「津山事件」が特集されていた。
新しい映画の宣伝かなって思って、チラッと見たら、 「八つ墓村」のモデルになった事件。そして、この事件を映画化したのが本作。確かにクライマックスはビジュアルからそのまま八つ墓村だったのを覚えている。

劇場公開時は、よく知らなかったが、かなり経過してからから、何かの雑誌で見かけて興味をもち、レンタルビデオ屋で見つけて初めての視聴となった。

その時にジャケットを見てびっくり。あれ、これ田中美佐子!若~~~!って感じ。
自分が認識している中で、田中美佐子さんを初めて意識したのはとんねるずと一緒にやっていたドラマでした。なんて可愛い女優さんなんだろうってホンっと一目惚れって感じだった。
その田中美佐子さんが、なんと作品中でヌードになっていたのに二度びっくり。あのドラマで魅入った可愛らしい女性がヌードになっていた・・・。 非常に幼さの残るヌードではあったが、実にいい脱ぎっぷりだった。後で知ったのだが、「ダイヤモンドは傷つかない」という彼女のデビュー作で、すでにヌードは披露済みだったみたい。もちろん、非常に綺麗な肢体で大満足したのが、第一印象でした。

その後も何度か見ているこの作品ですが、今回、改めて感じたのが古尾谷さんの鬼気迫る迫力ですね。
村のなかで神童ともてはやされていた青年が、結核を患ったことから村八分にされる。エスカレートしていく村人の態度に、自身の精神も追い詰められていく。
閉鎖した村の中では、村に害をなすものと判断されれば、殺人が行われることもあった。
御国のために尽くすことが美徳とされていた時代、戦場に出向くことが誇りとされた時代に、兵士になれなかった男が、危機感を感じて、自らの村を戦場と認識した。

閉鎖的な村では、夜ばいが日常茶飯事で行われている。(往年の池波志乃さんや五月みどりさんの魅力的な肢体のオンパレード! )
後半は猟奇殺人による死体のオンパレード。
ホラー大好きな自分にとって、エログロ満載で、大変楽しませてもらってる1本です。

かなり昔の作品なので、出ている役者さんたちの若々しい姿のギャップも別の意味で楽しめる。

ratien