「歯車と私自身、アイデンティティ」植村直己物語 Aran Sateさんの映画レビュー(感想・評価)
歯車と私自身、アイデンティティ
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資金が足りず北極点に挑んだとき、”自分(植村自身)を見世物にして寄付を募っている”等と諭された後の台詞が刺さりました。
「見世物なんかじゃない。人間が自然と戦って、どこまでやれるか、その限界に挑むことなんだよ。知恵と体力を振り絞って、生きることの限界を試すことなんだよ。金使って近代的装備の助けを借りるのがいけないつんだったら、登山だって同じじゃないか。近代的装備と集団の力さえあれば、今は登れない山なんてないよ。でもそういう登山は人間を歯車にしちまうんだよ。俺が感じたいのは、たった一つのこの体、たった一つのこの頭なんだよ。生きる最小単位としての俺自身なんだよ。」
あれから何十年たった今、現代人は歯車以上か歯車以下なのか。俺自身をどう見出だせば良いのだろうか。
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