犬、走る DOG RACEのレビュー・感想・評価
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大杉漣のコミカル芝居が光る
松田優作が映画化を熱望していた企画を、崔洋一監督で映画化された本作。主演の岸谷五朗と大杉漣のコメディセンスがいかんなく発揮されている。
卑屈で情けない韓国人の情報屋という役どころの大杉、新宿署の刑事であるが、ヤクザともつるんでいる粗野な岸谷のデコボココンビっぷりで笑わせてくれる。
ストーリーの展開がスピーディーで、ダレることなく一気に観れてしまう、よくできた娯楽作品だと思う。公開当時、あまりヒットしなかったようで残念だが、大杉漣の演技のユニークさという点では、個人的には彼の代表作と言ってもいいくらいだ。
太ったおばさんを尋問する時に2人のやりとりが最高に面白い。大杉漣ほどに起用な役者じゃなければああも面白くならないだろう。渋く決めるとこは決めてくれるし、やはり素晴らしい役者なんだと改めて実感した。
走れナカヤマ‼️
いやー、走る、走る‼️クライマックスの大久保界隈から新宿駅にかけて登場人物が走る、走る‼️岸谷五朗も、大杉漣も、香川照之も‼️ゲリラ撮影ならではの疾走感‼️この作品はアクションシーンも、セックスシーンも、キャラ達のテンションもホントにエネルギッシュ‼️おまけに在日の中国人や韓国人ばかりだった当時の歌舞伎町のカオスぶり、法律を破ることなんざ当たり前の型破りな刑事・中山役の岸谷五朗もハマり役でイイです‼️でもやっぱり大杉漣さんですね‼️女性の下着姿でフーゾク行ったり、屋根伝いに逃げ回ったり、ユーモア全快の熱演ぶり‼️アッパレ‼️
もどかしさから疾走感へ
新宿署の中山刑事は、情報屋の秀吉や中国人の桃花と生活している。仕事では佐久間とコンビを組むが、愛虎組の権田に情報を流したりヤクに手を出したりと、やばい刑事だった。そんな時、桃花が秀吉の部屋で死体で発見された。
前半は捉えどころなくもどかしい笑いで、どう展開するのか楽しみに。後半は勢いが加速し、疾走感がいいです。
大杉蓮は、何の役やっても良いから泣けてきます。
大杉漣の映画祭
徳島県小松島市出身の大杉漣の出演作品を本人のトーク付きで観賞。
「コーヒー飲みに街を歩いたら人が居なくてゴーストタウンかと思った」と崔監督が言ったのを覚えている。
冨樫真さんは真っ赤なチャイナドレスで目の置き所に困るようなセクシーさで、本編を観ていた身としては目が合わせられなかった(笑)
作品は分かりやすく、チンピラのややずれた世界観を描きつつ、なし崩しに不幸に見舞われていく秀吉たちが笑えた。
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