「大杉漣のコミカル芝居が光る」犬、走る DOG RACE ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
大杉漣のコミカル芝居が光る
松田優作が映画化を熱望していた企画を、崔洋一監督で映画化された本作。主演の岸谷五朗と大杉漣のコメディセンスがいかんなく発揮されている。
卑屈で情けない韓国人の情報屋という役どころの大杉、新宿署の刑事であるが、ヤクザともつるんでいる粗野な岸谷のデコボココンビっぷりで笑わせてくれる。
ストーリーの展開がスピーディーで、ダレることなく一気に観れてしまう、よくできた娯楽作品だと思う。公開当時、あまりヒットしなかったようで残念だが、大杉漣の演技のユニークさという点では、個人的には彼の代表作と言ってもいいくらいだ。
太ったおばさんを尋問する時に2人のやりとりが最高に面白い。大杉漣ほどに起用な役者じゃなければああも面白くならないだろう。渋く決めるとこは決めてくれるし、やはり素晴らしい役者なんだと改めて実感した。
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