ヨコハマ低能デカ二人組のようなチャラいフザけ過ぎもなく、それでいて若干のユーモアを効かせつつ、滅びの美学を感じさせる良質なハードボイルド刑事もの。本作は村川透監督の最高傑作ではないだろうか。
これをにっかつロマンポルノ終焉後のシネロッポニカの直営劇場で封切りで観られたことは我ながら誇りである。
主演はドラマ『ベイシティ刑事』終了後間もない藤竜也。たまらない監督・主演コンビ作である。
IX-IXという山下達郎チックな声質と歌い方のバンドによる英語の主題歌がラジオから流れるような雰囲気を醸し出した効果的な使い方をしている。