あんにょんキムチ
劇場公開日:2000年8月12日
解説
在日コリアン三世の若者が、自分のルーツを探って繰り広げる旅の模様をとらえた私的ドキュメンタリー。監督は松江哲明で、本作は日本映画学校の卒業制作作品として制作されたものである。99年度韓日青少年映画祭監督賞受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞&NETPAC特別賞受賞、東京国際映画祭ニッポンシネマナウ出品作品。VTR作品。ビデオプロジェクターによる上映。
2000年製作/52分/日本
配給:OFFICEきむち(配給協力 ビターズ・エンド)
劇場公開日:2000年8月12日
ストーリー
戦争の頃、日本に出稼ぎにやってきた韓国人祖父・松江勇吉(劉忠植)の最期の言葉は、「哲明バカヤロー!」だった。そのことを気に病んだ孫の哲明は韓国人の血に目覚め、韓国や祖父のことを猛然と調べ始める。友人に自分が在日コリアンであることをカムアウトしたり、両親や親戚に祖父のことを聞いたり、民団の集会に参加したり、遂には祖父の遺影を携えて故国・韓国へ渡り、親類・縁者・知人を訪ね歩く始末。だが、その取材旅行の中で、哲明は国籍や人種に関係なく、祖父の孫に生まれたことに誇りと感謝の気持ちを感じるようになる。そんな彼ではあったが、実はキムチを食べることが出来ないのだった……。