雨あがるのレビュー・感想・評価
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下級武士や浪人の話は庶民的であり心暖まる。城の藩主に招かれるとな...
下級武士や浪人の話は庶民的であり心暖まる。城の藩主に招かれるとなると殺伐としたものが漂うかと思いきや、雨上がりの雰囲気がとても清々しく、心地よく城内の雰囲気にも馴染めるのだ。結果はどうあれ、大企業の歯車のひとつになるよりは中小企業や自営業が庶民的であるってことだな・・・意味違うと思うけど(笑)しかし失業者は大変だよ
。
三船史郎は殿様としては威厳が無く(わざと?それとも下手な演技?)友人との団欒のように楽しい雰囲気になる。吉岡君、やはり演技はまだまだ・・・
子どもに見せたい
浪人とその妻を中心に描いたドラマ。
道徳的な内容で、タイトルの通りの清々しい気持ちになれる。
何が善で何が悪ですか、といったことがテーマなので
説教臭くなりがちだけど、表現がうまいので入り込みやすい。
本当の幸せとは…
寺尾聡の殺陣シーンが良い。
それまでの、ひょうひょうとした優しい雰囲気が一変、緊張感と殺気が画面に伝わってきます。
そして、時折見せる人間味のある姿も魅力的です。それにより、チャンスを逃しているようにみえますが…
まるで大パノラマを見ているような作風に心洗われる作品です。
本当にお強い方は、どんなに善良に生まれついても、誰かしらの恨みを買ってしまうでしょうに
自分を信じてくれる人がいる。
だからこそ、何をしたかよりも、何のためにしたのか。
宮崎美子が美しい。
90分の映画はあっという間に終わる。
寺尾聡よかった
寺尾聡が凄腕の剣客であるにもかかわらず人柄がよすぎて、周囲のひがみを買ってしまい、どこに行ってもうまくやれないという人物を演じていた。そんな非の打ちどころのない人物は、ドラマとして嫌ったらしいに決まっているのだが、寺尾聡からにじみ出る人柄のよさで好ましく見て応援したくなった。
人柄のよさだけではなく、殺陣のシーンは長回しが多く、本当にすごい剣の腕前になっているかのようであった。殺陣シーンはどれも素晴らしかった。
しかし、本音を言えば、剣の腕が一流でも人格がクソで嫌われ者が主人公の映画が見たい。
日本の美を表す雰囲気
総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
日本の自然と夫婦愛と倫理の美しさが表された作品だった。しっとりと落ち着いた雰囲気があって、そして晴れ晴れとした爽やかな気持ちと幸せの予感が残った。
でも気に入らない部分も多い。まず貧乏というのはこんなに甘くないのではないだろうか。その日に食べるものもなくなり雨でも宿泊料もなくなりとなれば、惨めな状況に黙って耐えているわけにもいかなくなるし揉め事も増えるものだ。いつまでも道場破りばかりしているわけにもいかないだろう。それから剣術を習った武士相手に素手で対抗なんてのは強くても平和的という主人公の印象が出来ていい人に見えるのだが、これは明らかにやりすぎでそんなことが出来るわけがない。全体に謙虚で慎ましい善良な日本の美が描かれているのだが、綺麗ごとが続いて逆に空々しいなとも思った。
それと殿様役の三船史郎、滑舌が悪いし科白回しも下手。黒沢監督にささげる映画ということだけど、彼は名前負けしていた。
いい映画ってこういうのんやな!
こういう映画を見てしまうともっといろんな映画を見たくなる!
演者の表情、立ち居振る舞い、話し方が完成されてて、
何回見ても面白い!
とくに宮崎美子の表情が印象深くて、いくら武士で立場をわきまえてても
先のことを考えて案ずるあの表情は言葉がなくても伝わる。
この時代の武士の妻は三歩後ろを歩く関係というけど、その距離でも旦那の人生を舵取りしてる姿が言葉少なくとも良く表現できてると思う!
こんな奥さんを見つけられるように頑張ろうw
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