ア・ホーマンスのレビュー・感想・評価
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「人間(≒ホーマンス)ですよ」
愛を求めるフーさんと全ての柵(しがらみ)から脱したい山崎さんとの極上の友情物語。
二人の共通点は自身のルーツを探求し一人の人間(≒ホーマンス)を貫きたかったところだと思う。その想いは互いに純粋且つ強く、何者にも汚されない。
ホーマンスとはアホとパフォーマンスを掛けた造語らしい。アホかもしれないがその一途な想いを演じ切る。まさにタイトルとおりの映画だった。
全ての共演陣のキャラも立っていた。音楽も素晴らしい。
私自身の「人は裏切るもの」の概念を根底から覆され心揺らいだ映画。
この頃の石橋凌さんを奮起させ、松田優作さん自身が亡くなるというアイロニー、現実。
何度見ても泣ける。
私の中で松田優作といえばこれだ!
北野武監督、松田優作主演のアクション映画を観たかった! とんでもなく突き抜けた作品になったはずだ
がっかりだ、つまらない
ヨコハマBJブルースが1981年
その後に、これらの4作品がに撮られました
「陽炎座」、「家族ゲーム」、「探偵物語」、「それから」
どれも松田優作の新境地の作品でした
でもなにかしら寂しい
松田優作らしいアクション映画が観たくてうずうずする
そこに本作の公開です
5年ぶりにアクション映画に主演で戻ってきた!しかも初監督作品!
いやが上にも期待が高まりまったものです
冒頭の西新宿の超高層ビルを見上げて、カメラは西口の大ガードをくぐって、靖国通りを歌舞伎町の煌めくネオンの海に突入するカットの美しさ
これは!と感激するのですが、だんだんと感激と期待は萎んでしまい、暗澹たる思いに囚われていくのです
そしてまた西新宿から離れていく夜景を後席から撮るラストシーンを見ることになります
まるでその走り去っていく光景は、私達の期待が走り去っていくのを象徴しているかのようです
監督としての力量は、技術的なものとか経験不足とかというものよりも、何作撮ったとしても解決しない決定的な何かが不足しているのだと思いました
クリエイティブティーというと身も蓋もない
監督の仕事は頭の中の映像を具象化する作業です
それはオリジナリティのあるイメージなのか?
それを問われます
自分だけのイメージを、他人が観ることができる映像に変換して頭のなかから取り出す作業です
それは教養と知性の蓄積が裏打ちした芸術的な閃きが無ければ、まず陳腐な平板な映像にしかなりはしないのです
それを豊富に持っていたのは北野武監督で、松田優作監督には結局のところなかったのです
松田優作は大病で1989年にこの世を去り、入れ替わるように北野武は同じ1989年に映画監督にデビューしています
北野武監督、松田優作主演のアクション映画を観たかった!
とんでもなく突き抜けた作品になったはずだ
パ・フォーマンス
松田優作が初監督も務めた1986年の作品。
同名漫画を原作にしているが、かなり大胆脚色されているとか。
新宿。
過去の記憶が無い男“風”とはみだしヤクザの山崎の友情。
二大ヤクザ組織の対立。
やがて抗争に巻き込まれていく…。
この定番とも言える設定を、優作監督は異色の作風に仕上げた。
無国籍ムード漂う新宿。まるで、海外の監督が撮る日本のような。
文芸作品やドラマ作品続き、久々に本格アクションに復帰。
アクションも盛り込まれているが、それ以上に男二人の友情、裏社会で生きる者たちのハードボイルド・ドラマとしての印象強い。
それらをちぐはぐと見るか、好みと見るか。
聞けば、製作に当たって色々ごたごたあったとか。
が、優作監督の演出やクールでスタイリッシュなカメラワーク、編集、音楽など、例え多少あざとくてもカッコいい。
もっとワンマンショーかと思ったら、石橋凌が良かった。
主役のような魅力と存在感。
(それから、寺島進のデビュー作でもある)
にしても、最後に明かされる“風”が記憶の無い理由。
びっくり仰天!
だって、○○○○○だった!
原作調べてみたら、死んだ主人公って設定以外は全く別。
急にSFに。そう考えると、何処か『ブレードランナー』風な無国籍ムードの新宿はありっちゃあありなのかな…?
タイトルは、“アホ”と“パフォーマンス”を掛け合わせた造語。
色んな意味でやはり、松田優作の“パ・フォーマンス”映画であった。
ターミネーターはこの2年前
石橋凌の俳優デビュー作と聞いて納得。
松田優作が作りたかった映画ってほんとにこういうのだったんだろうか?
確かにカット一つひとつは色々考えられた感じはするけど、繋がらない。
最後に機械の体をみせる必要はなかったと思う。
ポール牧がみせる
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