遊びの時間は終らないのレビュー・感想・評価

私の好きな映画のベスト3にも入る傑作です。以下は以前自分の
webサイトに載せていた感想文です。

モックン演じる若手警官が、防犯訓練の強盗役で銀行に押し入るのですが、簡単に
捕まるはずだったモックンが、まじで犯人役を演じることによって刑事を”射殺”、
人質を取って行内に立てこもるという事態に発展。ドジな指揮のせいで警察の作戦
は見事に外れまくり、マスコミが入り混じって、大騒動になるというストーリーです。
警察署長のアホさ加減に大笑いし、モックンの活躍に拍手を送りたくなります。

私の紹介でこの映画を見た人の感想です。
「おかしくて、おかしくて何度も声を出して笑っちゃいました。もっとやれやれと
野次馬の一人になってモックンを応援してました。ドジな警察、あおるマスコミ、
あー、おもしろい」

とても面白い。
役者たちが今見ると若くて「あっ この俳優 今はどうしてるんだろう？」と何度か思う、昭和感あるが平成の作品。
最後どうなるか？ それが不完全燃焼と感じるので残念だが、だからと言って他のエンディングも思い浮かばない。

　大体の内容が事前情報で想像がつくので、あまり見たいと思わなかったのだけど、実際見たら想定を上回る面白さだ。主人公がクソがつくほど真面目で任務を忠実に遂行しているだけなのがいい。

　石橋蓮司がいつもの凄みを消して小者の役をしていてとても面白い。

　すごく練られたシナリオなのだけど、最初に死体になるキャリア刑事がトイレを我慢するのだけが浮いている。なんでずっと我慢しているのか不自然だったが、とうとう切れて自分のエリートぶり、選民的な思想をカメラの前でぶちまける。そのためにトイレを我慢させていたのかと納得したのだけど、他の描写がどれも素晴らしいだけに、そこだけが程度が低い。もっといい感じのやり方があったと思う。