「転がり込んだサクセスの果てに…」続 悪名　しゅうへいさんの映画レビュー（感想・評価）

　「悪名」シリーズ第2作。

　Amazonプライム・ビデオで鑑賞。

　因島での救出作戦の後、ひょんなことから自分の組とシマを持つことになった朝吉と弟分の貞吉。転がり込んだサクセスの果てに待ち受けていた運命が悲し過ぎました…。

　組を持ったはいいものの、子分たちを食わさなきゃならないし、お絹と云った家族も養わねばならない…。朝吉は金策に苦慮することになりました。真っ直ぐな性格が災いし、やくざ世界の世知辛さに触れたばかりか、召集令状が届き、彼は出征することに…。貞吉との別れのシーンにグッと来ました。

　貞吉は前作からキャラ変し、衣装は和風から洋風へモードチェンジ。でも腹巻は欠かさない(笑)　モートルの貞と云う通り名までついていました。当時のやくざ者は流行り物に敏感で、常に流行の最先端を行っていたそうな…。
　そんな貞吉が刺されるシーンが秀逸でした。上からのカメラアングル、しとしと降りしきる雨の中、音も無く凶刃が襲い掛かり…。あっと云う間の出来事で、呆気に取られました。まさかまさかの展開がとても衝撃的でした。