「1999年公開の東京・秋葉原のご当地アニメ。電気街での青春の思い出がよみがえるのでお勧め。」アキハバラ電脳組2011年の夏休み eigazukiさんの映画レビュー(感想・評価)
1999年公開の東京・秋葉原のご当地アニメ。電気街での青春の思い出がよみがえるのでお勧め。
1999年公開の東京・秋葉原のご当地ドタバタコメディ青春アニメ映画。5人の女子学生が放課後に秋葉原の電気街でブラブラして青春を謳歌する。夏休みに入り秋葉原の電気街に危機が訪れるが5人が力を合わせて秋葉原の電気街を救う話。タイトルの2011年は架空の2011年である。
点数:5.0。お勧めします。この作品は1999年当時の秋葉原の電気街の雰囲気がそのままタイムカプセルのように保存されているので懐かしい気持ちになれる。将来に楽観的な登場キャラクターたちは1999年頃の日本の雰囲気が表れている。この映画は歴史資料的に貴重な映画である。
以下独り言的余談:
この映画の5人の主人公、女子学生の花小金井ひばり、桜上水すずめ、東十条つぐみ、泉岳寺かもめ、大鳥居つばめは秋葉原の神田明神で学校の成績を自慢しあったり、中央大通りをブラブラ歩いたり、ファストフード店で食事しながらおしゃべりしたりして青春を謳歌している。仲の良い5人の楽しく明るい雰囲気を見ているとこちらも楽しくなってくる。1999年は日本経済がまだまだ良かった時代なので非常に雰囲気が楽観的な作品である。5人が秋葉原に行く理由は当時の平和すぎる日本で刺激を求めていたからでありそれほど当時の日本は経済的に豊かであった。
私は1999年ごろに秋葉原の電気街は何度も行ったがそこはすばらしい空間であった。私はゲームが大好きでおおきな店のビルにまず入った。楽しげな音楽がかかるビルのエスカレーターを上り下りして各フロアを見て回り幸福を感じていた。ビルをでて広い大通りの歩道には活気があり、数多くのお店のほとんどは日本製の最新のハイテクノロジーの電化製品を売っている店であった。ゲームやビデオや模型や最新家電やパソコンやアニメや漫画など日本の明るい未来のすべてが秋葉原の電気街に結集しているようであった。
現在の電気街は製品はネットで買えるし遠いし中国製がほとんどであるしメイド喫茶などの風俗が進出してきたので行く気にはならない。1999年の秋葉原の電気街は私にとっての異世界だったが現在は家で簡単に異世界にアクセスできるようになった。さらに最近は機械の力などに頼らなくても想像の異世界に入っていけることに気が付いた。人間の想像力はつくづく素晴らしいと思う。
視聴:液晶テレビ(有料配信アニメタイムズ) 初視聴日:2025年7月26日 視聴回数:1(早送りあり) 視聴人員:1(一人で見た)
追記1:
コンピューターと通信技術の発明により20世紀後半に出現した電脳異世界は秋葉原の電気街から始まったのである。秋葉原の電気街に出現した電脳異世界は拡大を続けいまや世界中が電脳異世界に浸食されているといえるであろう。電脳異世界での人類は万能であり、そこでは永久に平和で豊かな社会が実現されている。人生を退屈しないだけの刺激も十分にある。人類はついに電脳異世界という天国を作ったのである。電脳異世界の出現により人類は大きな転換点を迎えた。人類は本当に世界が平和であると錯覚するようになった。人類は永久に目覚めない夢を見続ける眠りに落ちようとしている。この映画は現実世界の秋葉原と電脳世界をごちゃまぜにしている話だがこの映画を観る人にもはやどちらが現実か妄想かわからなくさせる。人類の作った天国は人類にとってこの先どのような結果をもたらすのかは私にはわからない。