「最終日は豪雨」紅い眼鏡 サリ夫さんの映画レビュー(感想・評価)
最終日は豪雨
はるか昔に鑑賞して以来、ほぼ見返したことはありませんでしたが、当時地方在住だった自分としてはロケ地で鑑賞できる機会を満喫すべく最終日に滑り込みました。
客入りはまばらでしたが、自分同様本作はすでに見たであろう高齢層で占められた客席。
枯れた感じの劇場内で、ただ淡々と画面を消化しつつ心地よい音楽と暗い画面に何度か睡魔に襲われ、ああ、押井作品を観ているんだとの妙な実感を噛みしめておりました。
劇中で俳優声優の方たちの、ふとした瞬間に聞き覚えのある声にシームレスに変容していく演技演出は見どころであるなと、当時の自分では感じ取れなかった楽しみ方を発見でき少し満足して劇場を出ると、そこはまるで劇中ラストシーンのような豪雨、良いオチがついたと納得の帰路でした。
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