劇場公開日 1967年4月29日

愛の讃歌(1967)のレビュー・感想・評価

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4.0寅さんシリーズファンなら大いに楽しめます 男はつらいよの原形は本作にあると思います

2025年3月16日
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鑑賞方法:VOD

愛の讃歌(1967)

大仰なタイトルですが、ご安心下さい
肩の凝らない人情喜劇です
男女の愛、親子の愛の深さが示され少しホロリとさせられます

男はつらいよの原形は本作にあると思います

監督
山田洋次
脚本
山田洋次
森崎東
撮影
高羽哲夫
音楽
山本直純
製作
松竹

出演者
倍賞千恵子
伴淳三郎
他に
太宰久雄
小沢沢昭一
などなど

ここまでは男はつらいよと同じ布陣です
男はつらいよの第1作はこの2年後の事になります
特に太宰久雄はタコ社長をすでに彷彿とさせています
倍賞千恵子は、直情径行な彼が勝手に島を出てて行ってしまい心配
しながら小さな食堂を切り盛りする島の娘で、さくらの原形です
ただ恋人役が中2枚目の山仁なので哀れさがでてしまいます
これを兄にして三枚目を配役すれば寅さんシリーズがの大枠はほぼ完成です
伴淳三郎の演じた思ったことがそのまま口に出るキャラクター造形は寅さんの出発点に感じます

舞台は山口県柳井市すぐ沖の小島物語は倍賞千恵子の演じるヒロインと相手役の中山仁との恋愛を軸に倍賞千恵子が働く連絡船波止場の小さな食堂に出入りする島の住民達との織り成す人情喜劇です
この食堂が寅さんシリーズのとらやの原形になっていることがはっきりわとかります

寅さんシリーズのファンなら大いに楽しめます
そして寅さんシリーズが突然生まれた金字塔などではなく、急行列車シリーズや本作などのこうした土台があって打ち立てられたからこそあのような偉大な成功になったのだと理解することができます

お勧め作品です

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あき240
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