あゝひめゆりの塔のレビュー・感想・評価
全9件を表示
戦争に翻弄され忘れらた女学生達
内容は太平洋戦争末期の沖縄戦による女学生『ひめゆり学徒隊』についての原作者石野径一郎による小説をもとにした作品。実際は想像も出来ない過酷な世界だったろうと考える一方。人間は全て忘れる生き物だという事。集団心理の恐ろしさと人間の本性を感じさせた。歴史の中に埋もれてしまうであろう痛みや恐怖を少しでもわかった気になる作品。ラスト分かっていたが救いの無い終わり方は重かった。自決用の青酸カリが牛乳と呼ばれている事。国家の責任と無責任な対応に振り回される人々が痛かった。カラー映画がとれる時代に白黒で撮ったので流血シーンが見易くなった気がする。
コメントする (0件)
共感した! (4件)
彼ら・彼女達はどこにでもいる普通の人だった…
和泉雅子も可愛かった
画面に繰り広げられるあまりに酷い日々、そしてこれは現実なのだ。映画...
白黒の情景が心に突き刺さる映画
ひめゆり学徒隊の映画はこれまで見る機会がなかったが終戦記念日ということもあり録画したこの映画を見てみた。
白黒でありながら悲惨さが伝わってくる佳作である。
前半の学校や家庭での生活と後半の戦場シーンとの対比が際立ち、特に後半は一気に時勢に押し流される展開となり個人の力ではどうにもこうにもできない様が映し出される。
年頃の娘を持つ身としては本当にキツイ映画である。ただの反戦映画ではなく生身の人間が抗いようのない歴史の波に呑まれていくことを映像を通して感じ取れるのではないか。学童疎開児を含む1484名が犠牲となった対馬丸の件(くだり)も悲しかった。
今年で終戦から75年経過。大戦での犠牲者のみならず多くの悲しい思いを抱えて旅立った魂に弔意を捧げます。
機会があれば1953年の初代ひめゆりの塔も見てみたい。
沖縄戦の悲惨さを描く。冒頭、戦後たかだか20年でもうこの悲惨さを忘...
全9件を表示