「つま先でも弾けそうな。。」4分間のピアニスト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
つま先でも弾けそうな。。
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名画座にて。
女囚ピアニストと老齢女教師。なんて聞くと、
今までもよく描かれてきたストーリーかと思いますが。
いやはや。。。
なんだかすごく個性的な作品でした~。ちょっと驚き。
これがドイツ映画だから納得?できるというか。
過去のトラウマへの異常な執着。他人への猜疑心と反撥。
どこをとっても重いテーマがビッシリで、観ていて辛い。
華麗なピアノテクニック(もちろんありますけど)を期待し、
夢のような物語のラストを期待するとぶちのめされるかもx
とにかく異常なまでに暴力的な主人公。熱演!ですねぇ。
そんなズタボロな手で、ピアノが弾けるの??と、女教師
でなくても心配になりました^^;女殺し屋じゃあるまいし~。
その反撥がハンパじゃないものだから、のちのリンチ(+o+)
などのシーンも、なんだかピアノ教室というよりも、
暴力教室を観ているくらいの衝撃度を増してくるのです。
では、その女教師が優れた優しさを発揮するのかと思えば、
こちらはこちらで、またも他人に言えない過去を抱えている。
そこに端を発したスパルタ精神がこれまた刃物を扱うよう。
二進も三進もいかない者同士の鬩ぎ合いなので、
たま~にニコッと笑うシーンなんか入ると溜息が出ちゃう。
拳に力が入っちゃいましたねぇ、、、なんだか^^;
ラストの演奏シーンにも度肝を抜かれると思います。
…こんなピアノ演奏、見たことない!?(汗)
あまり深く考えると理解できない部分が多いものの、
でもこれだけ個性的なピアノ作品は観たことがないため、
自分への衝撃度は群逸~。4分が4時間に感じました^^;
(しかしあの弾き方!若き近藤正臣と闘わせてみたい^^;)
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