劇場公開日 2007年12月15日

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「カンナさんの行動力には脱帽あるのみ」カンナさん大成功です! talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0カンナさんの行動力には脱帽あるのみ

2024年11月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「整形でしょ。必要ありません。
自分に自信のない人がするものです。」

有名タレントのゴーストシンガーを務めるかたわら、「声だけで男性を幸せにする」という、摩訶不思議な仕事を副業にしていた、健康優良な体型のカンナさんでしたけれども。

彼女の「副業」の取引相手だった美容形成外科医を脅かして「ジェニー」という仮の姿を手に入れ、まんまと意中の音楽プロデューサー・サンジユンに近づくまでは、ただのコメディとして笑いながら観ていたのですけれども。

作品の後半では、ジェニーは、どうやってカンナを取り戻すのかということに、すっかりと関心が移ってしまっていました。

そして、その点での本作の「回収」は、コメディ作品としては「お見事」のただ一言で、少しも裏切られなかったと言うべきでしょう。
歌手としての正当な評価を獲得したという点においても、見事にサンジユンの心を射止めたという点においても。

本当に「大成功」だったことは、文字どおり、間違いのないところでしょう。

「目的には、ただ向かうのみ」といった彼女の行動力には、ただただ!ただ只管(ひたすら)脱帽あるのみでした。
評論子は。

そのことが、観終わって、じんわりと心に染みるということでは、文句なしの佳作だったと思います。

(追記)
もともと、ジェニー(カンナ)は歌手だっただけあって、本作は、まるでミュージカルのように歌が溢れた一本でもありました。
その点でも、ミュージカル好きの評論子には、堪(こた)えられない作品でした。

<映画のことば>
したいことか全部できるのは、神様だけだ。
人間は、できることをやれ。

talkie