「恐いって!」30デイズ・ナイト mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
恐いって!
ヴァンパイア(吸血鬼)の苦手な物…、“日光”“十字架”“銀の銃弾”“にんにく”etc,etc…。まあ諸説色々ございますが、吾輩は実際にヴァンパイアとは遭遇したことがございませんので、よくわかりません…(^^;。しかし、この映画の舞台となる街は、ヴァンパイアにとってパラダイスのような街だったのです。何故ならその街は、30日間夜が明けない“暗黒の街”だったからです(いや、コワ~)!
設定からして『ありえね~!』って感じの恐ろしさ。暗闇大好きヴァンパイアが、こともあろうに30日間“極夜”の街へやって来るなんて、それって“やりたい放題”状態じゃないですか。前述しましたが、正に“ヴァンパイア・パラダイス”ではございませんか!そこにいる人間なんて、みんなただの“餌”ですわな。これはホンマに恐いですよ!背筋も凍るとはこのことです。もお、堪りませんて!
基本的に吾輩、この手の映画は苦手(ハイ、恐がりですから)でございまして、しかもヴィジュアル的にも“ドッバドッバ”と血しぶきが飛び散りまくりますので、本当にハンパでないくらい恐かったです(>_<)。でも結構練られたストーリーのおかげで、最後までキチンと観ることが出来ました。実はこの映画、今やすっかり「スパイダーマン」の人となった感のあるサム・ライミが、プロデュースしてるんですね。彼の原点回帰とも言える“スプラッタ・ホラー”ですが、ただのスプラッタではなく、ヴァンパイアと人間の闘いを描いた“アクション大作”として撮り上げています。さすが“サム・ライミ ワールド”奥が深いですね(^^;。
ラストは『ええ?そんなことしちゃうのか~?!』って、ツッこんでしまいそうな戦い方をしちゃうのですが、コレは“究極の選択”ですね。いくら愛する人を救うためとはいえ、果たしてそこまでの事が出来るのか??観終わって、自問自答してしまいました。う~ん、吾輩にはムリかも?だって恐がりですから…(^^;。