劇場公開日 2007年12月15日

「神木君の演技がすばらしい」Little DJ 小さな恋の物語 masakoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5神木君の演技がすばらしい

2007年11月27日

泣ける

悲しい

楽しい

神木君のラジオの真似はとても上手かったです。そして太郎は本当にラジオが大好きで、DJをしていることに喜びを感じていることがとてもよく伝わってきました。DJをしている姿がとても生き生きとしていていたんですよね。また太郎が抱く淡い恋心、伝えようとしてもなかなか伝えられない気持ち、その初恋の初々しさみたいなものがとてもリアルに伝わってきました。何かの雑誌で神木君のインタビューに、たまきが太郎のベッドに入ってくるシーンはすごくドキドキしてしまったとうようなことが書かれていたのを覚えていたので、ちょっとそんな目で観たら本当神木君がかわいく思えて仕方ありませんでした。

ただ、福田麻由子ちゃんがずっとこれでもか!というぐらいの満面の笑みを浮かべているのですが、それがちょっとわざとらしすぎるというか不自然な感じだったかな。ミイラ人間扱いされた人に、いきなりあの笑顔はないでしょ。その後も麻由子ちゃんは顔が疲れるんじゃないかというぐらいの笑みをずっとしていました。あそこまで笑い続けられるのはある意味すごい。

それから太郎が自分の病気に対して冷静すぎな感じがしましたね。子どもなのにすぐに受け入れすぎというかなんというか。あとは無菌室ではなんの為の無菌室だ?と突っ込みを入れたくなってしまうようなシーンがいくつかありました。まぁこの辺もかわいい二人に免じて気にしないようにするべきなんでしょうかね。

後半はともかく太郎がたまきにちゃんと気持ちを伝えられるか、どうやって伝えるのか、そればかりを気にして観てしまいました。太郎、頑張れ!みたいな感じ?思い出を作ろうとデートに誘う勇気はあるのに、自分の気持ちがが全然口にできない様子がかわいくてかわいくて。

正直展開は読めてしまうし、若干セカチューっぽい展開もありますが、それでも神木君と福田麻由子ちゃんのかわいらしさで許せてしまう部分も沢山ありました。個人的にはリクエストBOXに入っていたお婆ちゃんからの手紙が良かったです。

人に何かを伝えることの大切さを教えてくれる、切ないけれども優しくて温かいお話だったと思います。エンドロール後も続きがあるのでお見逃しなく。

masako