「のれなかった無差別殺戮」スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
のれなかった無差別殺戮
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ティム・バートンは好みの題材を得て渾身の演出を見せている。アップ多用の演出はいつもの彼にはない迫力を出しているし、ラストの怒濤の展開はただただ圧倒される。ジョニー・デップもボナム・カーターもハマリ役で素晴らしい演技。美術も衣装も撮影も最高だ。
でも。。。。ノれない。「『スウィーニー・トッド』はそうなんだ。そういう話なんだ」と言われればそれまでだが、どうしても中盤の連続喉カットが引っかかった。復讐とは無関係の人を殺戮しまくる姿に何のシンパシーも何のカタルシスも無いからだ。犠牲者達が判事の取り巻きや部下だったらどんだけ良かったか…。
ティム・バートン最高傑作という評判に偽りはない。されど単純で勧善懲悪な私の肌に合う映画ではなかった。
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