劇場公開日 2008年1月19日

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「程よい胸糞の悪さ」スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 みやこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5程よい胸糞の悪さ

2017年5月7日
iPhoneアプリから投稿

映像、演出、時代背景など良くできていて、話にのめり込んでしまう。
のめり込んでしまうから故に、人間の醜さと狂気が胸糞悪く感じる。
最低な人間はどこまでも最低で、哀れな人間はどこまでも哀れだった。
それでもやはりティムバートンとジョニーデップが織りなす世界観に引き込まれ、様々な登場人物に様々な嫌悪感を抱きながらも最後まで見てしまう。
見終わってから残るのは、ほんの少しの後味の悪さ。
ハッピーエンドのようなそうでないような。それでも見なければ良かったと後悔もしない、不思議な映画だった。

個人的に嫌悪する行動をほのめかす場面もあったが、うまくオブラートに包んでいて、しかもなおかつその場面が無かったらその後の話が面白くない。なかなかうまくできていた。

万人ウケする映画ではないけれど、この独特な雰囲気を好きになる人は少なくないと思う。

みやこ