0093 女王陛下の草刈正雄のレビュー・感想・評価
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掘り出し物! 未見の方は、頭を空っぽにしてご覧あれ
掘り出し物!
頭を空っぽにして、楽しむには最高の映画だった。アマプラに入っている人は、とにかく観てみて欲しい。
不覚にも、声を出して笑ってしまった場面がいくつもあって、中身はベタなんだけど、コメディとコントの中間というか、笑いの感覚がとても自分に合っていたのだと思う。けれど、それもこれも、やっぱり「主役が草刈正雄だから」としか言いようがない。
佇まいだけで存在感があるし、ダサい役も、ダンディな役も、コミカルな役も、年に応じた渋い役も、何をやらせても様になる、本当にすごい俳優だなと思う。
そこに全振りして、一本に仕立て上げた、本当に潔い映画とも言える。
それから、なんちゃってスローモーション。味わい深いなぁと感動すらした。
張り紙のコントは、トリックやSPEC味がちょっとだけ香ってくるが、それもまぁ堂々としてると言えばしてるかも。
楽しませてもらいました。
いきなり水野晴郎のゲスト・・・あぁ。指令を与えるのは天気予報の森田正光。
記者に「スターがスパイではないか」と追いかけられ、盗まれたディスクを取り戻すという指令を0019とともに追求する。しかも娘が新放送局の会社のオーディションを受けて・・・
『ケータイ刑事』のスタッフなんだから、内容は知れたもの。ギャグが全然面白くない。ギャグが命ともなるC級映画なのに、バカバカしさにどこまで笑えるか・・・唯一笑えたのが、エンディングのテーマ曲で「0094」と歌ったところ!
次回作『0093草刈正雄は二度死ぬ』に期待!・・・あるのか?
大きな企画・小さな予算
丹羽プロデューサーのモットーは「大きな企画・小さな予算」。本作も低予算B級パロディ映画の見本のような作品。ギャラの大半を草刈さんに使ってしまったのだろうか、なんともチープな脇役陣、悪役の嶋田さんはスペクター気取りだがどう見ても暴力団のボスどまり、記者にいたっては学芸会、ついにはお天気キャスターの森田さんまで駆り出す始末。みんな臭い芝居しかしないから素人さんが混じってもさほど見劣りしないのは丹羽マジック。ギャグの殆どはテレビの悪ふざけレベル、唯一「マーズアタック」のパロディは救い、やはり手間をかけたところは言葉遊びの小ネタより断然光っていますよ。草刈さんが本家に劣らぬダンディぶり、よくも引き受けたと思います、ひょっとして御嬢さんのバックアップ?、親心を突かれたのでしょうか。
そのくだらなさには感動すら覚える
よもや草刈正雄がこんな形で復活するとは!
もう映画の出来上がりなんかは完全に度外視して満点献上しますわ(笑)
草刈正雄に嶋田久作が真面目に演技すればするほど。観ているこちらは腹抱えて笑ってしまいました。
もう全編に渡ってくだらなさが全開で、その素晴らしさには《感動》すら覚えた。
(2007年10月15日シネマート六本木/スクリーン1)
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