カタコンベのレビュー・感想・評価
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カタコンベである意味
R−15指定の地下墓地をテーマにした作品なんて面白いに決まっているという先入観で観た本作だったが、良い意味でも悪い意味でも大いに期待を裏切る結果だった。冒頭で"何か"がパーティーの乱痴気騒ぎをよそに若い女性を襲うシーンから始まり、期待値は一気にMAXへ。本作の主人公は控えめな性格であり、それとは正反対の派手な姉の誘いでカタコンベへとやってくるのだが、壁が厚いせいで声も聞こえなくなり、すぐに迷ってしまう複雑な構造という美味しいおかずが次々と登場する。ここで早速迷った挙げ句姉が殺られるのだが、ここから期待値を下げてくる展開が続発するので注意が必要である。
というのも本編のほとんどが暗闇で逃げる→殺人鬼に見つかる→大騒ぎして逃げる→ライトが付かなくなる→殺人鬼に見つかる→大騒ぎして逃げるの繰り返しになるからだ。これならば森が舞台でも良いし、言ってしまえば監督の自宅の近辺でも撮れるような内容なのである。こんな感じでカタコンベである意味を最後まで感じる事が出来ず、ひたすらギャーギャー騒いで「殺人鬼さん私はここにいますよ」と言わんばかりにバタバタと逃げ回るのだ。おおよそ知能指数の低そうな女をいつまで経っても捕まえられない殺人鬼にも、この騒いでばかりの主人公にもイライラが募ってしまい、今ひとつ楽しむことが出来なかった。だが衝撃的なのはラストだ。今までの平凡なストーリーを一度に吸収してしまう様な展開が訪れる。ここは一見の価値有りたが、いかんせんそれまでの展開が残念であり、非常にもったいない作品である。
・・・
B級の匂いがします。しかも笑えない。
最後の5分間だけ面白かったです。
悪乗りもほどほどに、そんなことを映画は伝えたのですかね?
せっかくYOSHIKIさんがメインテーマ書いたというから観に行ったのに・・・。哀しいのはそのためです。
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