「この世界観は、それを望む者にはたまらない。」パンズ・ラビリンス 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
この世界観は、それを望む者にはたまらない。
なんとも不思議で中毒性のある物語。
終始、地に足がついているような、いないような、
映画を観ている自分の居所さえ分からなくなる。
それは少女の空想なのか、
それとも現実としてとらえて良いのか、
判断できない内にエイドクレジットを迎える。
実際 ギレルモ・デル・トロ監督は、
観客に対して「これは空想だよ」と、
完全に表現をしていない。
恐怖の世界での幸福感
その少女は何を思う。
実際 何を背負っている。
そこから生まれる新しい世界は
明るかろうが、暗かろうが、
登場人物と観客のもの
ーーしかしーー
劇場公開して随分経つが
今日まで完全に未消化であり
「ほんとうは、どうなの」と
悔しいけど、忘れられないのだ。
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