「Miluju tebe」ONCE ダブリンの街角で くりさんの映画レビュー(感想・評価)
Miluju tebe
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音楽を通して、心を通わせるけども
結ばれない二人のミュージシャンの
お話。
一線は越えないけども、
牽かれ合う描写が、もどかしい
大人の恋愛作品。
音楽を奏でる楽器に氏名がないように、
演者も楽器の一部のように、
名前が設定せれずに、guy、girlに
なっていました。
見終わった後で気付きました
初めの出会いから、girlは、
グイグイ興味津々って
話してきて、顔見知りになる。
知り合い、友達、恋人の
線引きをがどこなのかを探るのが
本作のもどかしいところ。
節度ある対応を最後は守るんだけど、
名前がなかったり、
関係性の発展が行き止まりの中の
心のゆらぎが
サッパリしているのは、
あくまでも、
作中にたくさんでてくる楽曲を
際立たせるスパイスにするため
なのかな。
バイクデートの海岸で
別居中の夫を愛してるかと
聞かれた時の返しを
チェコ語で伝わらないように
返事するシーンは、
罪な小悪魔な笑顔で、
憎めないけど、
恋人にしたいとして
相手にこれを言われたら
どうしょうもないなー
Miluju tebeは
私はあなたがすきよという意味
だもの。
旅立ち前の
guyと父親とのやり取りは
好きなシーンです。
息子の作品をファンタスティックって
表現するのが、
お洒落。
見たかったダブリン3作品の
最後の鑑賞でした。
個人的には、
「はじまりの歌」 のテイストが
大好きなので
あの感じが、好みかな。
楽曲もストーリーも。
素敵な作品だけど、
他の2作品を知ってしまうと
物足りない…
はじける感じやワクワク感が
少なくて、しっとりしてる。
というか、
テイストが違いますね。
心を通わせても、結ばれない、
結ばれてはいけない。のが
見ていて苦痛じゃなければ
たのしめるかも。
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