劇場公開日 2007年9月29日

「ピアフ役は本当に一人の俳優が演じていたの?」エディット・ピアフ 愛の讃歌 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ピアフ役は本当に一人の俳優が演じていたの?

2024年8月26日
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パリオリンピック開会式での
セリーヌ・ディオンの熱唱に合わせての
放映だったのだろうが、私もNHKの戦略に
上手く乗せられるかのように初鑑賞した。

“愛の賛歌”自体は越路吹雪の歌唱などもあり
知ってはいたものの、
元々の歌い手のエディット・ピアフ
のことは全く知識外だったが、
鑑賞に先立ち、彼女の壮絶な人生を
ネットで知ることが出来た。
・幼い頃の娼館での生活と失明
・十代での出産と死別
・ジャン・コクトーとの出会い
・大戦の占領期におけるレジスタンス運動への貢献
・マレーネ・ディートリッヒとの交友
・シャルル・アズナブールやイヴ・モンタン
らへの支援
・プロボクサーとの大恋愛と死別
・癌による47歳での死去
・そして、名曲「ばら色の人生」と
「愛の賛歌」が彼女自身の作詞で、
「愛の賛歌」の歌詞は亡くなった
愛するボクサーの彼に捧げたもので、
かなり過激な愛の詩であったことも。

この映画では、これらの一部やそれ以外の
彼女の生き様をも知ることとなったが、
果たして彼女は何人分の人生を生きていた
のだろうと思うような、
波瀾万丈の人生だった。

しかし、作品の出来としては、
大きく時間を飛ばすこととは別に、
小刻みにも時間が前後する構成なので、
彼女のどの時期の話?
彼女を取り巻くこの人は誰?
との戸惑いも多く、
また、話が唐突に切り替わったりと
何かと戸惑いの多い鑑賞となってしまった。

それにしても、成人以降のピアフを演じた
マリオン・コティヤールには驚かされた。
俳優に注目して観るタイプではない私は、
ピアフを何人かの俳優でつないでいるのでは
ないかと思った位だったが、
晩年までをコティヤール一人で
演じていたことには、
流石にアカデミー主演女優賞受賞の演技と
脱帽せざるを得なかった。

KENZO一級建築士事務所
こころさんのコメント
2024年8月27日

KENZO一級建築士事務所さん
コメントを頂き有難うございました。
ティティーヌ、まるで姉のようにピアフに優しく接していましたね。
悲しい事に、女性にとって、とても生きづらい時代でしたね。
マリオン・コティヤール、素晴らしい演技でした。最早演技を超えてる、そんなレベルでした ✨

こころ