「シナリオを捻りすぎて、最後のラストシーンがどうもすっきりしませんでした。」ローグ アサシン 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオを捻りすぎて、最後のラストシーンがどうもすっきりしませんでした。
全体にはスピード感たっぷりのアクション映画で、106分の上映時間が150分くらいあるような感じがするくらい脚本がよくシェイプアップされていました。
ジェット・リーとジェイスン・ステイサムのアクションの連続で、カーチェイスのシーンももスピード描写がうまく、この手の映画がお好きな人には見応えあるでしょう。
見せ場もたっぷりだし、建物の爆発・炎上シーンも本当に各シーン本当に炎上させており、迫力たっぷりでした。
ただシナリオを捻りすぎて、最後のラストシーンがどうもすっきりしませんでした。
途中までは、どんでん返しに、あららそうだったのねと予期せぬ筋書きに意表を突かれたのです。それだけ、ローグという伝説の殺し屋は、まるでゴルゴ13のように正体が明かされず、一体誰の味方すらもストーリーが進むにつれて、逆にわからなくなっていくのです。
どんでん返しもほどがあるってもんで、心地よい意表を突かれた思いを楽しんでいたのが、最後の最後に根底からコアストリーもろともひっくり返されては、いくら何でもそんなのアリ~!って大声で叫びたくなりますよ。
ちょうど例えば「天才バカボン」のパパが、「反対の反対のそのまた反対なのだ。」といっているように、なにがいいいたのよこの作品って、ワケがわかんなくなりますね。
もうチョットシンプルで良かったと思います。ネタバレに絡むので、実際にご覧になれば、小地蔵のこの気持ちがわかっていいただけます。
とはいえ『パーフェクト・ストレンジャー』の過剰宣伝だとわかったときの、あの「ラスト7分11秒の落胆」よりはマシでしょう(;^_^A アセアセ…
あとこの映画は、日本のヤクザとチャイニーズ・マフィアの抗争がメインになっています。だから、日本の俳優さんも出てきますし、日本語の台詞もあります。
ヤクザに尋問するとき、ジェイスン・ステイサムがたどたどしい日本語で締め上げるのが、何とも可笑しかったです。