ウィッカーマンのレビュー・感想・評価
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リメイクとしては成功の部類
作品の「味付け」は、本作(1973年版)よりも、内容を深化させる方向で改作されている印象。
ニコラス・ケイジという有名俳優を起用したのも、その一つかと思われます。
生け贄となる人物としては、赤の他人(元作では、童貞であって法を司る者)ではなく、島外に住まう「法を司る」者であっても、島民と血縁関係がある者が理想とされていることは、ある意味、元作以上に不気味さ、不条理さを感じさせる点では、元作を超えているとも言えると、評論子は思います。
そして、都会の男との間に血縁関係を生むための、島の女たちの、都会でのあの振る舞い―。
冒頭の事故のシーンは、クルマに「閉じ込められ」て「焼かれる」という、本作のストーリーを暗示させるかのようです。
元作のサイコ・サスペンス的要素を、よりいっそう深化させ、際立たせたという点では、本作は元作を超えているともいえそうです。
いずれにしても、本作も、スリラー・サスペンスものの一本として、充分な佳作だった
ととも、評論子は思います。
(追記)
本作のような「不運」に巻き込まれないために、教訓として言えることは。
「きれいなバラには棘(とげ)がある」
「美女の陰に犯罪あり」
「スケベ根性は程々に」
ということでしょうか。
評論子も含めて、世の男性諸氏は、警鐘として、もって教訓とすべきでしょう。
(文部科学省あたりから「特選」の声はかからないのでしょうか・笑)
(追記)
元作で、犠牲者の要件として「法を司る者」とされていたのは、おそらくは、島外の社会の既存価値体系(それは、とりも直さず法に権現される)に対する、島での価値観(独特の宗教的教義)の優位を象徴するためだったのだろうと、評論子は思いました。
本作でも、そのモチーフが活かされていたことは、評論子としては、嬉しくも思いました。
ミッドサマーの類題ですね。 こっちのほうが先だからあちらが類題なわけですが。ってかそもそもこれもリメイクなのね!!こーゆー縦のつながりがわかるのは楽しい。
あまりスッキリしないし狂気も足りない
エレン・バースティンの配役は良い
やらしくない
1973年のオリジナルバージョンも忘れてしまいましたが、自分の感想を読んでみると、このニコちゃんバージョンがかなり緩いことがわかる。良かったシーンが少女が事故に巻き込まれるショッキングなシーンが繰り返し流されることくらい。いや、そう考えてみると、あの事故ってのは一体何だったのか・・・妄想?
蜂アレルギーの主人公エドワード・メイラス。個人が所有する島のマークも蜂だし、かなり重要な意味を持っていたようで、色んなところにハチの巣の六角形が登場する。結局彼もまたミツバチのようにせっせと花の蜜を女王様のところへ運んだだけだったということか。
カルトな73年作品と比べると、セックス描写もなく、8年前に種馬となったというだけの主人公。法は守るけど、かなりストイックですね・・・ニコちゃん。
ミッドサマー
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