「ちばあきお」キャプテン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ちばあきお
どうしようもないほどの小声、内気すぎる性格、それでも全国大会3連覇している青葉学院からの転校生とあれば皆が注目。しかし、谷口は3ヶ月しか在籍してないし、万年玉拾いだったのだ。それでもたまたま振ったバットが校舎の窓を割るほどの飛球・・・
スポ根には似つかわしくないようなキャラなのになぜか心打たれる。行動で示すというタイプなだけに、その秘密特訓のひたむきさが伝わってくるのだ。キャプテンに選ばれた(拒否しなかった)ことに責任を持つこと。そしてリーダーとしての資質を徐々に現わしていく様子が現代社会に欠けている何かを訴えてくるようでもある。
父親が筧利夫、母親が宮崎美子と安心して見ていられるところもいいし、大工の仕事も伏線で描いているところがいい。なによりも、若くして亡くなったちばあきおの原作がいいんだろうなぁ・・・読んだことないけど。
弱小野球部が短期間で強くなってしまうのはマンガなんだけど、試合運びはなかなか。決勝戦では青葉学院のエース佐野を引きずり出すところが感動的。最後に握手を求めるときも谷口の折れた指を気遣って左手を差し出したところも何気なく優しさを感じさせる・・・
その他、岩田さゆりや小林麻央も可愛くてgood。ゲストの宮本は余計・・・
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