ヒロシマ ナガサキのレビュー・感想・評価
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被爆しなかったら、どんな人生だったろう
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映画「ヒロシマ ナガサキ」(スティーブン・オカザキ監督)から。
衝撃的というか、可哀想というか、言葉にならず、
最後まで、観続けることが出来ずに、目を伏せてしまった。
それくらい、被爆を受けた方々の心身の痛みが伝わってきて、
胸が痛くなるとは、こういうことを言うのか、と悟った。
原爆により死んだ人たちより、残された人の苦しみは、
一言で片付けられない気がして、メモすることさえ出来ない。
「これを伝えていくために、おまえは生かされているんだよ」と
自分の生き方を納得させている被爆者。
「幸せだったという記憶はない。逃げ回っていたので恐怖だけ」と
淡々と語る被爆者。
そんな中で、私が気になったのは、
「被爆しなかったら、どんな人生だったろう」と振り返る被爆者。
普段「たられば」(〜だったら、〜していれば)という発言を嫌い、
そんな仮定の話をしても成長はない・・と激を飛ばすのだが、
被爆者の「たられば」は、素直に聴くことが出来た。
彼ら、彼女らの口にする「たられば」は、とても重い気がするから。
何度も書くけれど、戦争はそんな昔の話ではない。
最後に、こんなフレーズが映し出される。
「現在、世界には広島型原爆40万発に相当する核兵器がある。」
信じられないけれど、人間の愚かさを知るメッセージになった。
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