「グランジ前夜なオルタナ臭〜」マラノーチェ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
グランジ前夜なオルタナ臭〜
個人的にG・V・サントは商業映画を撮るのに向いていない監督だと思っていて、初期衝動炸裂な本作を観てしまうと尚更にそう感じてしまう。
記念すべき"ポートランド三部作"の一作目である本作を観れるまでには、相当に長い時間を要し。
映画と言うより全編が写真集のような雰囲気とヴェンダースやジャームッシュ的なLOOKに、決して二番煎じにはならないG・V・サントのセンスが溢れている。
グランジはシアトルが発祥の地ではあるが、本来ポートランドであり先駆的な存在はG・V・サント何じゃねーか?と思わせる、音楽的にもスタイルも本作の全体的な雰囲気が、正にグランジ前夜な感覚。
ジョニー役のメキシコ人?どこで見つけて来たのやら、本作の象徴としての存在感がバッチリ過ぎる。
ポートランド出身のビートニク詩人"ウォルト・カーティス"彼の原作を読んでみたい。
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