「今も『ちびまる子ちゃん』の森迫永依と紹介されるってどうなの?」憑神 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
今も『ちびまる子ちゃん』の森迫永依と紹介されるってどうなの?
2007年の作品
2度目の鑑賞
前回はTSUTAYAレンタル
監督と脚本は『ホタル』『鉄道員(ぽっぽや)』の降旗康男
脚本は『あなたへ』でプロデューサーを務めた小久保利己と『時の行路』の土屋保文
妻夫木聡当時26歳
時代は幕末
祈る神社を間違えて貧乏神疫病神死神と次々と取り憑かれる下級武士別所彦四郎の悲劇というか喜劇
御家人別所家は影武者として代々将軍家鎧守りのお役目
別所家次男彦四郎は井上家の婿養子になったが息子が生まれた途端に井上家当主軍兵衛の策略によって離縁されるハメに
彦四郎に取り憑いた貧乏神は小文吾の呪文によって井上家に鞍替えすることに
呪われた井上家の屋敷はネズミの大量発生が原因の火事で全焼しお上のお沙汰でお家取り潰し
次に彦四郎に取り憑いたのは疫病神
体調を崩す彦四郎だが彼の人柄に鞍替えを決めた疫病神
鞍替えしたのは彦四郎の兄の左兵衛
吐血し寝込む左兵衛だったが全快しなくても死ぬことはない
次に取り憑いたのは死神
やはり彦四郎の人柄に触れ方針変更
鞍替えしたのは彦四郎となぜかそっくりな徳川慶喜
貧乏神疫病神死神の従来のイメージがかけ離れた姿がミソ
鈴木ヒロミツは眼鏡をかけてないとわからない
戦に登場する大砲の弾が炸裂するわけだがその様子がちゃっちいのが残念
影武者としての戦での死に様にしたってあれはないわ
なぜあそこだけちゃんとやらないのか
ラストに原作者登場
オープニングは戦前戦中の映画のような古いフィルムのよう
白黒で始まったがすぐにカラー
配役
別所彦四郎に妻夫木聡
彦四郎の母の別所イトに夏木マリ
彦四郎の兄の別所左兵衛に佐々木蔵之介
左兵衛の妻の別所千代に鈴木砂羽
死神のおつやに森迫永依
軍兵衛の娘で彦四郎の元妻の井上八重に笛木優子
井上家の使用人の小文吾に佐藤隆太
疫病神の九頭竜為五郎赤井英和
蕎麦屋の主人の甚平に香川照之
貧乏神の伊勢屋に西田敏行
勝海舟に江口洋介
別所彦四郎の友人の榎本釜次郎に本田大輔
別所彦四郎の上役の井上軍兵衛に石橋蓮司
大雨の夜の翌朝に彦四郎に声をかけた侍の片山伊左衛門に鈴木ヒロミツ
研磨師の喜仙堂に上田耕一
職人の熊吉に徳井優
徳川慶喜に妻夫木聡